2021年03月01日

ギリシャのピュロスでの二度の発見

 トロイア戦争の叙事詩では、ネストル老王の都とされているギリシャのピュロスで2015年と2019年に二度、未盗掘の豪華な墓が発見された。それは3500年ほど前の青銅器時代、ミュケナイ文化の時代のもので、焼かれた堅い粘土層の下にあったためか、盗掘されていなかったようだ。米国シンシナチ大学のチームによる仕事である。ちなみに、ここピュロスでは1939年に線文字Bの粘土板が600枚も発見されていて、これがヴェントリスの解読に大きく寄与した。ただ、粘土板といっても、私が見たものは棒みたいなもので、「板」というイメージではない。

この二度の発見を混同している場合があるので、要注意。また、ピュロスという遺跡はもっと北のほうにも、もう1つあるようで紛らわしい。


この1度目の発掘によって出た瑪瑙印章の彫刻が、ほとんど1000年以上後の古典時代ヘレニズム時代の様式を先取りしているという驚きの記事(シンシナチ大学
Unearthing a masterpiece, University of Cincinnati

どうも美術というのは直線的に進歩するものではないようだ。。。

posted by 山科玲児 at 07:36| Comment(0) | 日記
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