春の江戸絵画まつり 与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家 東京都府中市ホームページhttps://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakutenkaisai/buson.html
は、現在 開催中です。5月9日(日曜日)まで
府中美術館で、この特別展・企画展にともなって、制作した本
与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家
https://honto.jp/netstore/pd-book_30807355.html
も、なかなか面白い、主張のある本だと思う。
当方は、昔から蕪村の絵は俳画が好きで、逸翁美術館の「奥の細道図巻」の縮小絵巻(上イメージ)まで入手した。
この「奥の細道図巻」については、あまり公開されなかった別本の絵巻(海の見える杜美術館 所蔵 下イメージ)が、21世紀初めに再発見・公開された。
ただし、この本には、これらの絵巻は載っていない。
また、蕪村の絵には妙に脂っこい中国風の絵があることにも気にはなっていた。これは京都人が実は油っこい料理が好きだという一面があることと関係があるのかなあ、とも思っていた。
この本を一読しても、謎は残るが、蕪村の本領は、やはり俳画のほうかな、と思うところである。初期の田楽茶屋図屏風で、すでにそういう俳画の様式がでている。
著者が、中国絵画史の知識があまりないようなのは、ちょっと残念だった。

また、蕪村の絵には妙に脂っこい中国風の絵があることにも気にはなっていた。これは京都人が実は油っこい料理が好きだという一面があることと関係があるのかなあ、とも思っていた。
この本を一読しても、謎は残るが、蕪村の本領は、やはり俳画のほうかな、と思うところである。初期の田楽茶屋図屏風で、すでにそういう俳画の様式がでている。
著者が、中国絵画史の知識があまりないようなのは、ちょっと残念だった。
