2021年06月22日

古今篆隷文体



色々変わった雑体書:装飾的書体の例が図示されている 斉の蕭子良の古今篆隷文体は、写本が日本にしかないというものです。
京都東南部の毘沙門堂 所蔵:重要文化財というのが最古の写本のようですね。
これを影印した本が国会図書館のデジタルライブラリーで公開されてます。
 当方は、中田勇次郎著『書』日本の美術 ; 別巻、 平凡社, 1967.5  の折り込み図版で知って面白いものだとは思っていたんですが、全部の影印は、知らなかったので、ここで推薦しておきます。なんか、西洋の装飾写本の動物人間を組み合わせたアルファベットを連想しました。


2013年5月23日に、

空海が中国・唐から持ち帰った書物「古今文字讃(ここんもじさん)」の書写本が、国立国語研究所研究図書室(東京都立川市)など4研究機関にあるのが確認された。
毎日新聞で報道されたんだそうで、
(高野山関係のサイト)、
http://www.hasunokai.jp/2013/05/23/%E7%A9%BA%E6%B5%B7%E3%81%AE%E6%9B%B8%E5%86%99%E6%9C%AC523/

一時、話題になったそうです。
古今篆隷文体と、この古今文字讃は関係があるんですね。

この古今文字讃の、書誌学的な解説は、、

大柴清圓     『古今文字讃』の研究 ―翻刻・校訂を中心に― 付・人間文化研究機構国立国語研究所所蔵『古今文字讃』(影印本)(密教文化研究所のサイト)
posted by 山科玲児 at 05:26| Comment(0) | 日記
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