2021年06月24日

2セットあった


  小楷の法帖のなかでも、乾隆時代に稀覯というので有名だった越州石氏本ですが、翁方綱の推薦もあり、臨川李氏の李宗瀚のコレクションに入りました。20世紀になって、高島菊次郎氏のコレクション、そして東京国立博物館所蔵になりました。

晋唐小楷冊
https://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/E0030814

 書跡名品叢刊の解説読んでいると、天下の孤本という感じがいたしますが、どうも台北國立故宮博物院に、もう1セットあるようです。内容が全く同じというわけではなく、何点か出入りはあるようです。

この何炎泉氏の文が指摘するように、細かい石面のキズまで一致していますから、同じ石から拓本を作ったもので間違いはありません。

故宮文物月刊  第345期
毎月一寶 何炎泉
https://www.npm.gov.tw/zh-tw/Article.aspx?sNo=06003692


宋拓越州刻晉唐小楷冊  故-帖-000010-00000
posted by 山科玲児 at 06:37| Comment(0) | 日記
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