2021年07月02日

女性半身像画家の問題

Ambrosiana Lady HalfP1020860.JPG

16世紀、北方画家で「女性半身像画家 Master of the Female Half-Lengths」と仮名・渾名で呼ばれている謎の画家・アトリエがあります。とにかく共通の顔の女性が描かれていて、画風も似ていて、だいたい半身の小型の作品の一群の絵がありますので、それをグループとして特定の画家がいると想定して渾名をつけているわけですね。
 しかもなかなか魅力的です。イメージはミラノのアンブロジアーナ所蔵の作品
 特に、エルミタージュのこの「合奏」は、音楽史の本にもよくでてきます。

この絵には他に2つコピーがあります。
西洋音楽の歴史 1
 http://www.c-light.co.jp/contents/books/978-4903439068.html
では1520年となっていましたが、何の根拠もない年代です。おそらく、もう10年ぐらいは 新しいでしょう。

ただ、一体、どこの誰がいつ描いたのか??  全くわからない。一人の画家なのかアトリエ作なのか、数人の画派なのか、それもわからない。わからないのだから、よくわからない無名画家の作品をこのグループに無理矢理入れて、販売するオークショナーもいる。

まあ、16世紀のアントワープ・ブリュージュ近辺の画家には違いないでしょう。画風ではアンブロシウス・ベンソンと似ているし、イセンブラントにも似ています。背景の山水/風景画がある絵から、パティニールの弟子?とも推定されたこともあります。そうなるとカレル・アールツになる。 これについては、また少し書くつもりです。





posted by 山科玲児 at 08:17| Comment(0) | 日記
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