2021年07月16日

漢文読めない

庚子しょう夏記 遊相 ss.jpg


  学会で、漢文原典をちゃんと読んでいるか疑われたことがある。なんでも全て読み下し文を引用としてあげなければ、いけないらしい。当方は、明清時代の書画著録 題跋や解説書の版本、近現代の研究書や雑誌論文は、訓点、評点もつけないで白文を直に読むのが普通なので、困ってしまった。そりゃ、読み間違いや、よく解らないところを辞書や参考書、注釈、邦訳を参考にして、ゆっくり解釈することは勿論あるが、基本は、上から下へ白文をざっと読みである。勿論、書経・金文などの難しい文字文章は歯が立たないし、先秦諸子ではとくに荘子などは親しんでるとはいえ、注釈なしで読めてるとはいえない。文学作品はやはりダメで李白は親しんでしるとはいえ、やはりスラスラとはいえず、俗語の多い白話小説なんか全くダメである。文学や言語学やってるのではないので、内容を知ることが目的で、小説や詩ではなく記録や解説書や論文を読むのだから。英語やフランス語の本を読むのと同じである。

  こういう疑いがでるのは、2005年ごろに出た東大東文研教授:平勢 隆郎氏の概説書で、「高校漢文読めない」クラスの大ポケを連発したからではないかと邪推している。

HONTO  書評
https://honto.jp/review/user-review_819200037592.html

東大教授が漢文読めないこともあるのだから、見知らぬ生意気な研究者が実は読んでもいない文献を振り回して独善的な議論を出しているという疑いがでるのももっともではある。しかし、えらい迷惑だなあ。
イメージは、当方が読んでる 清初の、孫承澤『庚子ショウ夏記』の一部、このとおり評点、訓点はつけていない。
タグ:漢文
posted by 山科玲児 at 08:56| Comment(0) | 日記
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