ハーバート・ホーン(1864-1916)の手紙を一つ首尾を省略せず全体をみせるように翻訳してみた。
Source:: APOLLO誌 1985年8月号
Source:: APOLLO誌 1985年8月号
これは、フィレンチェのど真ん中、アルノ川そばのホーンの住居からロジャー・フライへ出した手紙である。
8, Lung'Arno Archibusieri, Florence
この住所を現在GOOGLE MAP
で観てみると、Hotel degli Orafiの隣り、Trattoria Ponte Vecchioのところのブロックのビルの上階に住んでいたみたいです。
ハーバート・ホーンの手紙の英文は、かなり難しい。同時代のストランド誌の人気小説であった、コナン・ドイル(1859-1930)の「シャーロック・ホームズ」よりも難しい。これは、ホーンがロンドンのブルームズベリーに住んでいて、オスカー・ワイルド、イェーツ、ウオルター・ペーター、ドルメッチの同時代者であったためではないか。ヴァージニア・ウルフなどが参加した高踏的な文学集団:ロンドンのブルームズベリーグループとは一世代年長であるが、なにか同じようなサークルを感じるところである。
APOLLO誌 1985年8月号には、46通もの手紙がのっているのだが、なかなか翻訳できない。既に翻訳した人がいるなら、無駄なことはやりたくないとは思っている。
イメージはフィレンチェのホーン美術館のチケット