2021年08月04日

焼き餃子は満州料理か?

餃子 平和楼 ss.jpg



日本でも古い、小岩の「永楽」という中華料理屋は、1936年に満州帰りの初代が開いたものだそうで、焼き餃子も満州人の家庭料理だったそうである。

また、現在、北京にある、焼き餃子も供する大清花(方庄総店)も満州人の後裔、満州料理を称しているのだから、憶測・推察に過ぎないが、、やはり満州料理というのが妥当だろう。満州料理と仮定すれば、香港などの南部はほとんど蒸し餃子であり、北中国は水餃子が多く、焼き餃子がほとんどない、という現状がよく理解できる。
 北京の古い餃子の店である老辺餃子館は、蒸し餃子である。北京は首都なので各地の料理が集まったためだろう。山東料理が軸だとはいえ、ムスリムの料理(清真菜)、江南の料理(南味)、広東料理(譚家菜)などもあった。実際、上海出身で戦前の北京に長くいたケ雲郷は、燕京郷土記で「蒸し餃子」の屋台を懐かしく記録している。

イメージは長崎  平和楼 の焼き餃子












posted by 山科玲児 at 07:45| Comment(0) | 日記
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