2021年08月19日

フォンデュキスタンの像

Fondukistan.jpg
アフガニスタンの首都は、カブールともカーブルともいうそうです。
さて、カーブル博物館の収蔵品の中で、一番タリバンによる破壊が危惧されるのは、
Fondukistan_monasteryから出土した7世紀の仏像  塑像 壁画断片でしょう。

Fondukistan_monastery
https://en.wikipedia.org/wiki/Fondukistan_monastery

フランス隊の発掘なので、ギメとカーブルで分け合っていまして、パリのギメ美術館で観たとき、その色っぽい、頽唐というかデカダンというか蠱惑的な造形に刺激されて良く憶えております。二次元なら写真著作権関係ないこともあり、カーブルにある・あった壁画をイメージに出してみます。上記Wikipediaにも多数の写真があります。

ハッダの塑像に対して、そういう感想を漏らした学者も昔おりましたが、ハッダのほうは、こっちよりも、よほど上品ですね。
F、Tissot(ref)もマニエリスムと言っております。ACE700年ごろの作品のようです。これらはイスラム原理主義者から真っ先に潰されそうですね。ギメにも所蔵されていて少しは良かった。フランス帝国主義万歳と皮肉にもいわなければならない事態になってしまいました。

Ref。 Tissot, Francine: KABOUL, LE PASSE CONFISQUE: TRESORS DU MUSEE DE KABOUL 1931-1965 . (Kabul, The Past Confiscated: Treasures from the Kabul Museum. Paris, 2002.

posted by 山科玲児 at 08:07| Comment(0) | 日記
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