香港の英字古美術雑誌 Orientations の五/六月号は、
アガ・ハーン美術館が巻頭になっていた。カナダのトロントにある。
Aga Khan Museum TORONTO
ここは、イスラム美術である。
ただ、このアガ・ハーンという大富豪については、欧米の経済界で、たまに出る名前であるが、石油王なんかなあ、と思っていたら全く違っていた。
暗殺教団として有名な、ニザール派の頭領の称号らしい。そんな人がなんで大富豪なのだろうか? このへんに、20世紀の西アジアのよくわからないところがありそうである。
ただ、美術館の収集は、フランス生まれで、第48代イマーム:アガ・ハーン三世の息子prince Sadruddin Aga Khan(1933-2003)
によるものだそうである。現在のイマーム アガ・ハーン四世の収集ではない。
どうも、今話題のアフガニスタン、パキスタン、タジキスタン、インドに地盤がある一族のようである。