8月のWEB東方では、
高畑先生が「『唐詩選』と『古文真宝』を再読する 」 というのを書いておられた。
しかしながら、現在、唐詩選で、面白い問題というと、
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/187616164.html
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/183288469.html
で指摘したように、江戸時代の日本で唐詩選の詩のテキストを、明の唐詩選の編集者の意に逆らって、より古いより良いテキストに修正復元した例があるということだ。つまり日本で普及した唐詩選テキストは、中国のものとは違う、ということである。
ただ、これが どれだけの規模で行われたのかは、明時代の原刊本 唐詩選の閲覧ができないので、当方には不可能である。おそらく他の有名詩にも、こういう改良がなされているのではないか。江戸の学者たちは、舶来の唐本を無批判に拝んでいたわけではなく、批判的に改訂して普及させていた、という証拠である。
ただ、これが どれだけの規模で行われたのかは、明時代の原刊本 唐詩選の閲覧ができないので、当方には不可能である。おそらく他の有名詩にも、こういう改良がなされているのではないか。江戸の学者たちは、舶来の唐本を無批判に拝んでいたわけではなく、批判的に改訂して普及させていた、という証拠である。
イメージは、服部南郭 の唐詩選国字解