地球はなぜ「水の惑星」なのか 水の「起源・分布・循環」から読み解く地球史
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月の石の再分析・外部からの様々な観測により、月内部には地球とあまり変わらない水が含まれていることが推測された。
これが、月の起源に関するジャイアント・インパクト仮説についての異議:という意味があるらしい。ただ、それにもさらに異議がだせるようて、なかなか混沌としている。新説というのを軽々しく信じ込むととんでもないことになる。CO2悪玉説という迷信も利権とむすびついて流布されているが、後世では、魔女裁判と同じ黒歴史になるだろう。
少なくとも、月内部がカラッカラに乾燥した成分であるというわけではないようである。
さらに興味深いのが地球の水の起源問題で、少し前までは、水のない岩石惑星の上に彗星など、水の豊富な星が多量に衝突して、水になった。
「後期ベニア仮説」
だったのだが、これにも異論がでているようである。
太陽系の極初期に、太陽近くは水がなく遠くは氷が多い「スノーライン」という仮説があるが、太陽近くでも全く水がないわけではなく、地球における水の含有率0、023%ぐらいなら、いろいろな方法で太陽近くのチリのなかにも存在しうるもののようである。