だいたい 出版された法書は、現在、北京の故宮博物院に収蔵されているものなのだが、最近、例外をみつけた。ヤフオクででていた豪華な大判の影印本である。
米元章、蜀素帖と鮮于枢 酔時歌 である(イメージは奥付)。
これらは、台北 国立故宮博物院にある。米元章、蜀素帖は、台北國立故宮博物院の法書のなかでも、有名作品の一つである。これは四川省の重慶にもっていかなかったんだろうか??
これは、どういうことだろう?
推理すると、写真を撮影したのが、故宮南遷(1933年後半)のずっと前である、という可能性がある。
写真原板や焼き付け写真が残っていたら、印刷物をつくることはできる。
実際、印刷物ではなく、焼き付け写真それ自体を、北京 故宮内の写真屋:延光室では売っていたらしい。 延光室は同時にコロタイプ印刷の出版もやっていたので、まぎらわしいのだが。。
あるいは、この書冊が1945年から1949年の間に北京から台湾へと運ばれたという可能性もある。
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