カラバッジョの、ローマにある聖マタイ3部作は、傑作として名高い。
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Paintings_of_Saint_Matthew_by_Caravaggio
ただ、「聖マタイの召命」のなかの誰がマタイなのかという問題については1980年代から紛糾したが、どうもイタリアとドイツで論がわかれたらしい。日本では宮下規久朗氏と石鍋真澄氏が全く反対の説を述べている。ただ、マスコミや出版に宮下氏の露出が多いので、あたかも定説であるかのように勘違いしている人もいるようである。
当方の考えは、
2021年05月20日 カラヴァッジョ「聖マタイの召命」
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/188686238.html
ただ、ちょっと思うのは、このマテオ・コントレッリ(マシュー・コワントレル)枢機卿は、この絵に死後関与したということだけで、400年以上後の今日に名を残しているわけだ。なぜ聖マタイなのかというところで、、この人の名を出さないわけにはいかないのだ。
遺族なり遺産管財人がカラヴァッジョに依頼したということだけで名が残った幸運な人だと思う。