2021年12月26日

タルティーニの大曲  続々

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2021年12月23日 タルティーニの大曲 CD
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/189221047.html

2019年05月12日 タルティーニの大曲
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/185988171.html

で紹介した名作::
[コレッリの主題による変奏曲」/ボーイングの技法:50の変奏
であるが、なんとCDを通して三回も聴いている。飽きさせない肌に合う名曲だった。タルティーニというと「悪魔のトリル」ばかりが喧伝されるが、他の曲のほうが良い曲があるんじゃないかな。このへんもエピソードで芸術を判定する愚が現れている。

ただ、どうも同時代に近い古い出版譜や記録をみると、17変奏−>38変奏−>50変奏と拡大成長していった曲のようである。
パリでの初期1758年の印刷譜は38変奏になっており(上イメージ)、ナポリの出版譜は50変奏になっている。上のイメージでは、伴奏:通奏低音もつけることになっていたようだ。

L'arte del arco (Tartini, Giuseppe)
https://imslp.org/wiki/L%27arte_del_arco_(Tartini%2C_Giuseppe)
17 variations (1747); 38 variations (1758); 50 variations (ed., 1798)


Andrew Manzeによる第34変奏もあげておく。やはりかなり技巧を要するもののようだ。マンゼは楽々と演奏してるけどね。マンゼの全曲演奏も期待したい。

別のヴァイオリニストによる全曲演奏もYOUTUBEにあるようだ。少しドライ過ぎるような気がする演奏。
ただ、ヴァイオリンは古い楽器ガリアーノのようである。
Arte Dell' Arco Tema ・ Egidius Streiff


posted by 山科玲児 at 08:43| 日記