東京国立博物館・台東区書道博物館 共催で「没後700年 趙孟頫とその時代が開催されてます。
没後700年 趙孟頫とその時代―復古と伝承―
ううむ、やはり、日本で元時代の美術工芸を展示するとき、どうしても禅僧墨跡が多くなる。これは日本に元の美術工芸が流入したのは殆ど全て禅林を通してだったからだ。だから、「趙孟頫とその時代」でも、禅宗との関係のものが多くなる。逆に台北や北京での展示では、禅の色が薄い。
ただ、趙孟頫自体、中峯明本への手紙も多く残っているし、禅林と関係なかったとはいいかねるので、ほんとうのところは中間にあるんじゃないか?と感じている。
なお、元末四大家、趙孟頫の絵画でまともなものは、模写本ですら日本には無いので、その展示は難しいという問題もある。書法は割と良いものが展示されているようだ。
とくに久しぶりなのが蘇舜欽の草書(2/1〜)で、これはとても珍しい。