2022年02月09日

プロの表装修理の動画



  文部科学省からアップされた動画。鳥獣戯画をはじめ、多くの国宝 文化財の修理を手がけた 岡墨光堂での、日本の書画の修理についての動画である。

文化財の保存修復〜表装・表具〜:文部科学省
https://www.youtube.com/watch?v=yXo4Q-1uMho

  なんといてもプロ中のプロであるが、わりと若い人が出演している感があって意外である。
  基本的には、まず掛け軸の修理・つくりかたである。これはまあ、一般の表装教室や表装技術者も皆基本技術としてやるし、表装というと掛け軸だと思っていて、なんでも掛け軸にしたがる人も多い。
  ただ掛け軸むきのもの画冊むきのもの、巻物巻子むきのものといろいろあるのだから、そのへんは少し考慮してほしいなあ。。
 こういうことは、本で読んでもわからないところがあり、動画でみて合点がいくことも多いだろう。もっとも動画だけではわからないところも多い。
  当方も多少実際にやったことがあるが、ある程度広い仕事場がないとそうとうつらい。特に巻物・巻子本をつくるときはそうとう長い板というか仕事台がないと長い巻物をまっすぐに貼りあわせることが困難である。一枚ずつ貼っているとどうしても少しづつずれてしまいそれが累積して斜めになってしまうのだ。例えあとで裁断するとしても、それでちゃんと巻物がきちんとできるかというとかなり難しい。20mぐらいもある巻物巻子本なんかどうやって作ったのだろうと思う。
posted by 山科玲児 at 18:59| Comment(0) | 日記
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