FM: 古楽の楽しみで、関根さんがリュリのオペラの紹介をし、初演の時活躍した歌手を紹介しているのですが、 ちょっと凄い人がいました。
リュリが、厨房の料理人のなかで、歌がうまい人をみつけてきて、とりたてた歌手というのがいるそうです。彼は楽譜が読めなかったが素晴らしい声の持主で、演技もよかった。
HAUT CONTRE つまりカウンターテナーだったんですが、17世紀当時のフランスでもカウンターテナーはあったんですね。カストラートではないのです。カウンターテナーって英国で伝統が続いたので、英国だけかとおもってたんですが、フランスでもバロック時代にあったようです。
関根さんの、解説を耳で聴くだけでは綴りがはっきりしなかったんですが、
バロックオペラ専門のフランス語サイトがあり、そこでようやくわかりました。
Les chanteurs de Lully
https://operabaroque.fr/LULLY_chanteurs.htm
ひょっとしたら、文盲かそれほど教育のあった人ではなかったのか、名前も渾名のようなもので、色々な名前が残っています。
Dumesny (または Dumeny, または Dumeni, または du Mesny, または Dumesnil, または Duménil)
Louis Gaulard
(? – 1715)
しかも、イメージのように肖像まで残っています。これはオペラの台本や紹介書、ちらしなんかに版画でつくられたものでしょうが、当時の歌手でこういうのが残っていることは希です。