2022年08月21日

アントワープ王立美術館 再開

AntwerpRoyal Musem8.JPG

アントワープ王立美術館、長らくリニューアル中でしたが、今年9月24日にようやく再開
です。このアントワープ王立美術館、当方は四〇年来、好意をもっております。イメージは2001年の写真(当方 撮影)
https://kmska.be/en

まあ、リニューアル前の館しか当然知らないのですが、まず展示点数がほどほどで、ムチャクチャに多いわけではないので、疲れない。そしてそのせいか、だいたい傑作・資料的に貴重なもの揃いで、はずれが少ない。異邦人にとっても、非常に便利で優れた美術館でした。
まず、ルーベンスの抜群の作品が並んでます。勿論同じアントワープの聖母教会にはフランダースの犬で有名な傑作があるのですが、こちらは数があり、しかもかなりの傑作揃いです。ルーベンスの作品は基本的には大工房の作品が多いので、本物であってもかなり出来不出来があるのですけれど、ランク付けると
アントワープ > ブリュッセル >プラド >>ルーブル というような感じです。

ただ、例外っぽいのが、ミュンヘン・アルテピナコテークで、
ルーベンスの二番目の妻の実家フールマン家から、美術商通してですが、まとめて買ったものなので、これは本筋ものなんですねえ。

また、アントワープ王立美術館には、もっと古い初期ネーデルランド絵画にも、メムリンクの大作、ロヒールの大作・佳作があり、フランスではフーケの怪作もあります。オランダの静物画も優れたものがあります。
 近くのマイヤー・ファン・デア・ベルヒ美術館にはブリューゲルの傑作もありますし、アントワープは推薦できる美術鑑賞地ですね。

posted by 山科玲児 at 06:43| Comment(0) | 日記
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