2022年10月17日

Martin Davies先生の学風

davies  ng nederland.JPG


  ナショナル・ギャラリー館長 Martin Davies氏が書いた初期ネーデルランド絵画のカタログ(イメージ)
 M. Davies, National Gallery Catalogue, The Early Nederlandish School、3rd ed。1968
のモリソンの画家(モリソンのマスター)Master_of the_Morrisonの項目を読んでいたら

米国トレドにあるモリソン祭壇画

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Master_of_the_Morrison_Triptych_-_Morrison_Triptych_-_Google_Art_Project.jpg

を基準作とするモリソンのマスターについての記述があった。
  実は、ナショナル・ギャラリィーには、Martin Davies先生がこれを書いた時点で「モリソンのマスターに帰属させた作品」は無いのである。昔「モリソンのマスターに帰属させた作品」があって、それは今は「ネーデルラント派無名人に帰属している」ということを言うためだけに、わざわざ長文で解説しているのである。
 その作品は所蔵番号1085番の「洗礼者ヨハネ聖女たちの中の聖母子三連祭壇画」

で、どうみてもたいしたことのない作品である。モリソンのマスターとの共通点としたら、背後の建築物が大きいことぐらいだろうか。現在のナショナルギャラリーではクエンティン・マーチエスの追従者弟子の作品ということになっている。
このMartin Davies先生の記述、いかにもいかにも学究的というか、ついでに持論を書きたいというか、、であった。

ただ、非常に面白かったのは、モリソン祭壇画とメムリンクの関係について議論してあるところと、バリャドリッド祭壇画がモリソン祭壇画とは似てないというところである。
この2点については、Martin Davies先生と当方でぴったり意見が一致した。
バリャドリッド祭壇画祭壇画については、こちらで書いた。
「バリャドリッド祭壇画」
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/178162656.html

posted by 山科玲児 at 07:26| Comment(0) | 日記
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