2022年10月30日

玉石の美  久保惣

玉石の美  久保惣.JPG大理石獣Image1.jpg


東京国立博物館 アジア・ギャラリー(東洋館)の中国考古の展示に、いつでもいた大理石の怪獣彫刻(上写真は当方撮影)がなくなっていたので、真偽の疑問を感じたのかと思っていたら、、

大阪南部、和泉市久保惣記念美術館の特別展に貸し出されておりました。
玉石の美 ―人びとを魅了した石の工芸―
令和4年9月18日(日)〜11月13日(日)
https://www.ikm-art.jp/tenrankai/2022/03/post-30.html

この特別展は目の眼で解説動画がありましたので、紹介
骨董トーク 2022年10月号:話題の”玉”の展覧会をあるく|大勾玉展、玉石の美展
https://www.youtube.com/watch?v=NOXZSHju8k4


でもねえ、古玉の鑑識って本当に難しい。1999年に、台北でお金持ちの四人のコレクションを國立故宮博物院の一角でやったとき鑑賞したとき(ref)も、信じがたいものが多かったぐらいですし、この展覧会にある江口コレクションも、全部は信じがたいものでした。東京国立博物館のこの大理石彫刻も殷のものなのになぜ左右対称でないのか??  不思議ですね。あるいは本来一対のもので一対でバランスがとれているのかも。。もともとこれは戦後に香港から入ったものじゃないか? と記憶しています。たしか陳仁濤旧蔵じゃなかったかなあ???

こっちは、たぶん本物の古代の玉
佩玉の孔
http://reijibook.exblog.jp/22887563/

こちらは清朝後期に古代の玉印を模倣したにせものといえばにせものですが、わりとちゃんとしてます。清朝末期の古代への憧れによって制作されたものでしょう。
倣古玉印
https://reijibook.exblog.jp/28339073/

REf 群玉別藏續集        今次【群玉別藏續集】則展出232組件,金華堂、養?堂、震旦文教基金會、藍田山房提供,1999年10月10日〜
タグ:中国美術
posted by 山科玲児 at 08:38| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]