2022年11月01日

コレッリのラ・フォリア

corelli la folia.jpg

当方が、最初聴いて感動した
コレッリのラ・フォリア
は、エドアルド・メルクスのものだった。ARCHIVのLPだったと思う。

したがって、ほかの機会で聴いたとき、なんか変だということは多かった。
それは、演奏様式の違いなんてものではなく、楽譜自体が違っていたのである。
一応、上に1700年初版の楽譜イメージをあげておく。伴奏に数字がついてるのは「数字付き通奏低音」というものである。

モダン・ヴァイオリンの演奏者にとって、
コレッリのラ・フォリア
は、
レオナール編曲

ダヴィッド編曲

らしい。
とくにレオナール編曲が普及しているらしいが、これはコレッリの原曲とは似てもつかないもので、とくに後半のカデンツァは、原曲になく、コレッリの弟子のジェミニアーニやヴィヴァルディの編曲・補足にも全くないものだ。それなのにこのカデンツァが難しいとかこぼしているヴァイオリン学習者が少なくない。それ、そもそもその部分コレッリの作品じゃないですよ。

ラ・フォリア コレルリ(レオナール編曲)La Folia Corelli(arr.Léonard)
https://youtu.be/TzhQ-piYKzo

メンデルスゾーンの友人のヴァイオリニスト:フェルナンド・ダヴィッドによる編曲は重音奏法を多用したものである。原曲には、重音奏法はあまりない。ただ、全体の構成は原曲の姿をある程度保存している。レオナール編曲のように似ても似つかぬ形になっているわけではない。

ヴァイオリンの歴史の中心はこの曲【コレッリ/ラ・フォリア】 (ダヴィッド編曲)
https://youtu.be/EPeORYwPD18

  原曲のほうが実は、演奏が易しいのではないか?と思うところがある。
そして、シカゴ生まれのゴスロリ ロックの人、エミリー・オータムのヴァイオリンがむしろ正統的18世紀的であるという奇妙な皮肉極まる現実がある。
Emilie Autumn - La Follia
https://youtu.be/0L2bSNkdu54

おとなしい原曲の演奏:スペイン マドリードの図書館で
Follia (A. Corelli) en la Biblioteca Nacional de España
https://www.youtube.com/watch?v=ty2B8cQtIU4

 ヴァイオリン奏法学習のための教材としてつくられたものだから、原曲や作曲者
の意図なんか関係ない。
  ということなんだろうか? あるいは派手な技術をひらけらかす装飾をつけくわえて演奏会で聴衆を驚かすためなのだろうか?
でも、様々なテクニックなら、タルティーニの50の変奏から数点選ぶという方法もあるだろうにね。

posted by 山科玲児 at 05:53| Comment(0) | 日記
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