イメージは、2019年12月九州国立博物館で、当方が撮影した、漢末期の石経の断片である。上海博物館所蔵。
あまり大きくないようにみえるが、これでも、同類の断片の中では、大きいほうである。
石経というのは、儒教の教典:易とか詩とか春秋とかの標準テキストを石碑に彫って、首都の大学に建てたものである。熹平4年(175年)〜光和6年(183年)で制作された。戦乱で破壊されたというが、どうも焚書坑儒とかそういう権威の破壊ではなく石材として、投石器に使ったりしたのではないか?? 碑面部分より厚さを大きく取るようにように割っているので、手頃な大きさの石丸にする意図を感じるところである。
そういうことなので大きな断片は少ないのだが、
2019年09月18日
熹平石経 残石
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/186574092.html
で紹介した台北歴史博物館所蔵の断片と、下イメージの、おそらく北京にある大きな三角形の断片が有名なところであろう。
ところが、最近、日本にもっと大きな断片??がありそうだという情報を得た。勿論、まっかな偽物という可能性もある。
2018年08月24日
京都国立博物館の熹平石経
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/184247578.html