2022年12月26日

19世紀の編曲

50variations Tartini.jpg

Giuseppe Tartini, The Art of Bowing for unaccompanied violin, Gilles Colliard, DRC3007
1992 DORON music, Switzland

YOUTUBEの再生リストでだいたい聴くこともできるようである。https://www.youtube.com/watch?v=6ZyI9AqOwFs&list=OLAK5uy_k3u1qh-_Sj5cx6Xvvf84Xokb-6XhwYI50
https://www.youtube.com/watch?v=eY-JoxK-1bQ
https://www.youtube.com/watch?v=vZxoRoNOGeo

タルティーニのこの長大な変奏曲を聴いていたとき、
この深淵な曲を、つまらないクライスラーの編曲にしてしまった19世紀というのは、どれだけのものを失ったのか? と思ったものだ。
勿論19世紀の音楽には、多くの収穫があった。しかし、あのコレッリのラ・フォリアを
言語道断のレオナール版にしてまい、タルティーニの深淵な大曲をあの不純で貧弱なクライスラー編曲にしてしまう19世紀ってなに、と感じないわけにはいかない。

posted by 山科玲児 at 06:22| Comment(0) | 日記
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