日本陶磁協会の機関誌、陶説 創刊70周年記念の豪華な特集号が出た。機関誌といっても、大きな書店やAmazonでは売っている本ではある。
https://www.j-ceramics.or.jp/tosetsu-new/
なんとコレクターや古美術商の裏話列伝中心で100p以上の大部の記事が組んであるという怪作だ。2500円という高い本ではあるが、案外売り切れるかもしれない。増刷しない限り、プレミア商品になりそうでもある。骨董古美術商業界関係に関心のあるむきには貴重な情報が山積みの本だからだ。刊行には苦労したらしく、実際に完成したのは、1月12日ということだから、極最近のことだ。
https://www.j-ceramics.or.jp/tosetsu-new/
なんとコレクターや古美術商の裏話列伝中心で100p以上の大部の記事が組んであるという怪作だ。2500円という高い本ではあるが、案外売り切れるかもしれない。増刷しない限り、プレミア商品になりそうでもある。骨董古美術商業界関係に関心のあるむきには貴重な情報が山積みの本だからだ。刊行には苦労したらしく、実際に完成したのは、1月12日ということだから、極最近のことだ。
勿論、ここまで大部だと、ここ間違っているかも、不十分、というような部分はあるが、それはまあ後で朱筆いれとけばよい程度だろう。例えば、Bluett and Sonsの帳簿によると欧州で中国陶磁が中心になったのが1900年直後だった。それ以前は日本美術中心の商売やっていたという事実があった。この雑誌の記事では円明園の略奪ごろからとしているが間違いだろう。それについては、、
2013年03月13日 義和団事件以後の中国文物流出 の裏側
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/63670011.html
表紙は松岡美術館のメイヤー瓶、
元染付のなかでも抜群の作で、最近、偽物まで見た。わざと割ってつないであるという巧妙な偽物だったが。
この「陶説」は美術館の図書室などでたまに読むぐらいで、会員でもないし一般図書館にもない専門誌だからあまり縁がなかった。偶然、執筆者の一人からいただけたので知った次第である。古美術に関心があるといっても、当方は実は陶磁器は2の次であり続けたので、陶磁器から古美術鑑賞収集に入る人々とは少し離れていたということもある。そうはいっても、博物館美術館にいけば、優れた古陶磁はいやでも眼に入るし、それなりの関心はもち続けていた。特に深入りしたのは宜興窯の遊戯的な製品であり、鑑賞だけなら汝窯や南宋官窯の超絶的な青磁の美、成化の可憐な美、雍正琺瑯彩の超絶技巧を國立故宮博物院で楽しんだものである。ロンドンを訪ねたときは、旧David Foundationの展示館は絶対にスケジュールに入れたものだ。今は大英博物館の1角の特設ギャラリーで展示されている。David Foundationから寄託されているのだそうだ。
2013年03月13日 義和団事件以後の中国文物流出 の裏側
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/63670011.html
表紙は松岡美術館のメイヤー瓶、
元染付のなかでも抜群の作で、最近、偽物まで見た。わざと割ってつないであるという巧妙な偽物だったが。
この「陶説」は美術館の図書室などでたまに読むぐらいで、会員でもないし一般図書館にもない専門誌だからあまり縁がなかった。偶然、執筆者の一人からいただけたので知った次第である。古美術に関心があるといっても、当方は実は陶磁器は2の次であり続けたので、陶磁器から古美術鑑賞収集に入る人々とは少し離れていたということもある。そうはいっても、博物館美術館にいけば、優れた古陶磁はいやでも眼に入るし、それなりの関心はもち続けていた。特に深入りしたのは宜興窯の遊戯的な製品であり、鑑賞だけなら汝窯や南宋官窯の超絶的な青磁の美、成化の可憐な美、雍正琺瑯彩の超絶技巧を國立故宮博物院で楽しんだものである。ロンドンを訪ねたときは、旧David Foundationの展示館は絶対にスケジュールに入れたものだ。今は大英博物館の1角の特設ギャラリーで展示されている。David Foundationから寄託されているのだそうだ。