Orientations 最新号で、
ロイヤル・オンタリオの
ナマズ絵の日本人学芸員 武末明子氏による日本語での解説があった.
同じ武末明子氏による日本語での解説動画がYoutubeにあったので、紹介する。
これは、安政大地震にともなう、様々な世相を、ユーモアと風刺で描いた浮世絵の一群。
当時、地震のさいの混乱で検閲システムが機能せず、無検閲で300種という多数が刊行されたものだという。画家も出版元も不明。2ヶ月で発禁になったという。。
当時、地震のさいの混乱で検閲システムが機能せず、無検閲で300種という多数が刊行されたものだという。画家も出版元も不明。2ヶ月で発禁になったという。。
また、この動画の末尾で、地震のたった4ヶ月後に刊行されたのが、
広重の有名作:名所江戸百景
であり、地震など無かったかのような、平穏さと優雅さである。
ここに、人心安定を図る幕府のプロパガンタの意図を背景にみるむきもあるそうだ。確かに浮世絵は江戸土産物として地方にもちかえられることが多かったわけで、マスメディアでもあった。