聊斎志異のなかで当方が愛好する一話「石清虚」は熱狂的な怪石の愛好者の話だが、
国木田独歩の翻案が青空文庫にのっている。
URL
柴田天馬の翻訳や原文(イメージの但氏刻本 第3巻所収)と比べると、翻訳に近いものではあるが、違いはある。
まあ、冒頭の一文は相当違うが、これはまあ、日本の読者むけのサービスだろう。
それより変なのは、、
この一尺余りもある名石には92の穴があるのだが、大きな穴の中に
「五つの堂宇がある」(国木田独歩)
「五つの文字(清虚天石供)がある」(右イメージに原文該当箇所、下右にある、柴田訳も同じ)
なぜ違っているのだろう??
「五つの堂宇がある」(国木田独歩)
「五つの文字(清虚天石供)がある」(右イメージに原文該当箇所、下右にある、柴田訳も同じ)
なぜ違っているのだろう??
上イメージの版本は、但雲湖氏が道光年間に広州で刻された版木を使って咸豊年間に刷ったものである。注釈を朱で刷った2色刷りであるが、あまりきれいとはいえない。
中国大陸制作らしい、連環画の動画もYOUTUBEにあるが、
中国大陸制作らしい、連環画の動画もYOUTUBEにあるが、
これではまた結末を大幅に変えているし、上記の箇所もなぜか
「三つの文字(清虚天)」になってしまっている。
しかし、古典の連環画って、皆 程十髪風の画風になってしまうんだね。もう少しヴァリアントがあってもよさそうなものだ。日本の古典のマンガ化はもっと変化があると思う。
ただ、これは異国のものは、細かい相違が外国人である日本人にはわからないという現象、なのかもしれないが。。
「三つの文字(清虚天)」になってしまっている。
しかし、古典の連環画って、皆 程十髪風の画風になってしまうんだね。もう少しヴァリアントがあってもよさそうなものだ。日本の古典のマンガ化はもっと変化があると思う。
ただ、これは異国のものは、細かい相違が外国人である日本人にはわからないという現象、なのかもしれないが。。