臨河叙 (臨河序)は、王羲之 蘭亭序の別ヴァージョンとして
世説新語の注釈に引用されたもので、蘭亭偽作説のときは、必ず出てくる。
また、八大山人がなぜか書いている。
この臨河叙 (臨河序)ちょっと不審な点もある。まず、王羲之邸があった
会稽(浙江省紹興市付近)には大きな河川はない。水路は縦横にある地方らしいが、大河はない。
また、後世の曲水の宴というのは庭園に水路をつくってそこでやるものだった。
「河」とはほど遠い。
だから臨河というのはおかしいのではないか?
まあ、これは修辞レトリックなのかもしれないが、不審に感じるところだ。