CODARTのニュースを読んでいたら、1944年にポーランドのワルシャワから流れた
初期フランドル絵画が、スペインからポーランドへ帰ったというニュースがあった。
https://www.codart.nl/art-works/diptych-by-dieric-bouts-restituted-from-spain-to-poland/
この 戦争時期のスペインへの移動がどういう事情だったのかは、よくわからないが、
この一対の絵画、西洋美術館にある一対の絵とよく似ている。
https://collection.nmwa.go.jp/P.1980-0003.html
https://collection.nmwa.go.jp/P.2007-0001.html
また、ディエルク・ブーツ展の図録を参照すると、他の美術館にも似た絵があるようだ。
西洋美術館のサイトの解説にあるように、ディエルク・ブーツ工房では、こういう絵画を量産していたようである。
ラファエロの聖母子と同様の、人気作品だったのだろう。