
中野 美代子 , その政治の図像学 乾隆帝 (文春新書) 新書 – 2007/4/20
230−232頁に、香港などで西洋式風景画がスーベニール・土産物として量産されたという話が書いてある。
George Chinnery (Chinese: 錢納利; 5 January 1774 ? 30 May 1852)が特に有名で ひとつの様式を作り出したという。上イメージはチネリー派の作品
https://en.wikipedia.org/wiki/George_Chinnery
日本からみれば、江戸後期、司馬江漢が、長崎でみたり購入したりして手本にしたものは、本場オランダで制作されたものではなく、こういう香港やマカオで制作された土産物ではなかったか?
マカオ美術館にある マカオ風景画(無名中国人画家)ただし、これは明治時代の作品
https://www.mam.gov.mo/cn/collectiondetail/73
色の使い方などもよく似ているしね。。
しかし、こういう土産物的絵画から、司馬江漢 やメガネ絵を経て、あの北斎の富嶽三十六景の圧倒的なアイデアへ昇華させたのはたいしたものだ、と思う。