東洋文庫 羅振玉自伝 深澤一幸 訳::
集蓼編
103p
「天津に居住してからは」
「しかし、胃病は自然に治癒し、日本で長らく治らなかったのは、水土の合わないことが原因の半分だったとはじめて分かったのである。」
おそらく、日本人なら逆のことを経験する人が多いだろう。
やはりそれぞれの出身国で、こういうことは違うんだなあと、実感させる記述である。
一方、歯の治療は日本でやっていたようだ。
ちなみに上虞羅振玉とサインしているが、四代前から上虞ではなく、江蘇省淮安に住んでいる一族であった。淮安というと肉団子料理が有名な町である。