東洋文庫 羅振玉自伝 深澤一幸 訳::
https://www.heibonsha.co.jp/book/b606979.html
を読んで、ちょっと気になった誤りを書いておく、
その1:
五十日夢痕禄
247-248p本文
こっちは羅振玉自身の勘違いっぽい。
天津で、
>「元孫残碑」の上部、だ
と書いているが
「子游残碑」(上イメージ)の上部の間違い。
その2:
五十日夢痕禄
の注6 372-373pのところ。
これは注釈の誤り
X> 宋の淳煕修内司帖で、明代には潘祖純三代が蔵した潘祖純本は、清代には李宗翰・李聯[王秀]、李[立羽]煌の収蔵となり、宣統元年1909、李[立羽]煌は石印により刊行した。
○>この三冊本は最善本、安思遠本と呼ばれ、現在上海博物館所蔵(下イメージ)。南宋 賈似道の印があり、清初には孫承澤が所蔵した。「宣統元年1909、李[立羽]煌の影印刊行」については。よくわからない。石印とコロタイプ両方の刊行かもしれない。刊行年も確証がない。
潘祖純本も上海博物館にあるが、それは、ここで羅振玉が見せられたものとは別物の十冊本
潘祖純本(上海)=ぼう勤殿本(北京 故宮)= 浙江省博物館蔵石宋刻淳化閣帖は、同じ原石からの拓本である。