2011年09月24日

光より速い?

 BBCのニュースで初めてみたが、日本でも報道されるようになった。

ニュートリノが光速超えた? 「相対論」覆す可能性 名古屋大などが測定
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110923/scn11092320590003-n1.htm

BBC News - Speed-of-light results under scrutiny at Cern
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-15017484

なんかね、日本では名古屋大などとなっていて、BBCではAntonio Ereditatoが代表みたいになっているのが面白い。いずれにしてもこういう実験は大規模な国際チームでやるわけだからね。

追試が必要になるだろうが、筑波の加速器のニュートリノを岐阜のカミオカンデへ発射するというエヴァンゲリオンみたいな実験は既にやっているから、やろうと思えばできるだろう。ただ、大震災で筑波がかなり被害を受け、余震で精密実験に支障が出ている可能性があるので、残念ながらかなり時間がかかるだろう。
 一つのチームによるトンデモ実験とかいうわけでもないから、かなり信頼がおけるとして理論的に考えると理論家がだれでも考える仮説がいくつかでてくるだろう。。

私がちらと考えたのは、、、

・ミューニュートリノは他のニュートリノと混合しているが、同様に超光速の粒子とも微少に混合しているといいう可能性。つまり何億分の一とかいう僅かな時間で、ミューニュートリノが超光速粒子に化けてる確率がある。
  従来、超光速の粒子は理論的には使用しても現実世界には出ないように封じ込められている理論になっていたはずである。どうも現実世界に影響を及ぼしているのかも。。。
 ミューニュートリノだけに、この混合があるとは信じられないのでそうとう広い範囲、場合によては全素粒子にあるのかもしれない。


・真空に無数のマイクロブラックホール ホワイトホールが生成消滅しておりそれを経由した超空間移動をやる経路があるのかも?

  とかですが、いろいろ世界中からでてくると思いますよ。ただ、いきなりタイムマシンは早計です。

それに、NatureにあったCERNの科学者 John Ellisの疑問があります。もし、ミューニュートリノだけでなく他の種類のニュートリノも同じように速ければ(ニュートリノ混合からそれは避けられそうにない)
「超新星の光が地球に届くより、数年前にニュートリノのほうが先に届くことになる。実際はそうではなかった」
http://www.nature.com/news/2011/110922/full/news.2011.554.html

「やっぱり間違い」なのか「100年ぶりの物理学のブレイクスルー」なのか、、よくわかりません。
posted by 山科玲児 at 08:35| Comment(0) | 2011年日記
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