そんなおり、日本の武田薬品傘下の財団が管理する杏雨書屋に、あの李世鐸旧蔵の写本群を中心とする、約760点という多量の西域写本があることがわかり、調査と公開出版がすすんでいるらしい。
http://www.takeda-sci.or.jp/business/kyou.html
数点とか数十点ならともかく、760点という量の西域写本コレクションで未公開なものは、もう世界にはないかもしれない。ソウルに大谷さんがおいていったものには写本なんかあったけな?
中国側の記録では、当時、「8万円(現在の貨幣価値で、4〜5億円ぐらい)で日本人が購入した」となっていたが、所在不明だったコレクションだろう。
岩本篤志
杏雨書屋蔵「敦煌秘笈」概観 ― その構成と研究史 ―
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2010/06/03/5136488
>そのほとんどが目録の題名程度でしか知られていなかった未精査の敦煌文献である。
書道史的興味もおおいにそそられるものがある。
駒澤大学仏教学部の石井公成さんが実物をみた経験では、、
藤枝晃先生のもう一つの勇み足
http://blog.goo.ne.jp/kosei-gooblog/e/b00ce64eda421e2a8de4d1964caaca62
>現在、2冊刊行されている図録を眺め、また先日、杏雨書屋で開催された「敦煌秘笈」の展覧会で眺めた限りでは、贋作も含まれているものの、真本が多く、中には素晴らしい文献もかなり有るように思われました。李盛鐸の旧蔵本については、いろいろな方面からの研究が急激に進みつつあります。
かなり質が良さそうですね。 李世鐸の目録にあった 荘子 譲王篇なんか、ここにあるのかな。
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