ふたつの故宮博物院
http://www.amazon.co.jp/dp/4106036827
という間違いだらけの本を書いた野嶋 剛氏が
北京故宮博物院200選展に清明上河図が出るのに合わせてでしょうが、
謎の名画・清明上河図 北京故宮の至宝、その真実 という際物本じみたものを出してます。
書店でパラパラみたところ、意外にまともなようです。
謎の名画・清明上河図 北京故宮の至宝、その真実
http://www.amazon.co.jp/dp/4585270116
勿論、おかしな記述はありますが、前の本のように頁ごとに朱をいれたくなるほどひどくはなく、普通ですね。
私が「しまった先に書かれてしまった」と思った点もあります。清明上河図が特に持ち上げられたのは「共産党の政策に反しない」ものだから、という論点です。王侯の讃美でも、儒教倫理の称揚でもなく、道教や仏教の宣伝もない、基本的に庶民の生活を細密描写している古画ですから、いくらほめても安全なわけですね。批林批孔とか反右派闘争とかで弾圧される心配がないのです。
前の、ふたつの故宮博物院 については、2011年07月22日に書評を書いてますが、今回はいらないかな、 http://reijiyamashina.sblo.jp/article/46888828.html
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