2012年01月16日

清明上河図 本


ふたつの故宮博物院
http://www.amazon.co.jp/dp/4106036827
という間違いだらけの本を書いた野嶋 剛氏が

北京故宮博物院200選展に清明上河図が出るのに合わせてでしょうが、
謎の名画・清明上河図 北京故宮の至宝、その真実  という際物本じみたものを出してます。
書店でパラパラみたところ、意外にまともなようです。

謎の名画・清明上河図 北京故宮の至宝、その真実
http://www.amazon.co.jp/dp/4585270116

勿論、おかしな記述はありますが、前の本のように頁ごとに朱をいれたくなるほどひどくはなく、普通ですね。

私が「しまった先に書かれてしまった」と思った点もあります。清明上河図が特に持ち上げられたのは「共産党の政策に反しない」ものだから、という論点です。王侯の讃美でも、儒教倫理の称揚でもなく、道教や仏教の宣伝もない、基本的に庶民の生活を細密描写している古画ですから、いくらほめても安全なわけですね。批林批孔とか反右派闘争とかで弾圧される心配がないのです。

前の、ふたつの故宮博物院 については、2011年07月22日に書評を書いてますが、今回はいらないかな、 http://reijiyamashina.sblo.jp/article/46888828.html

   
タグ:清明上河図
posted by 山科玲児 at 12:14| Comment(0) | 2012年日記
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