国宝 秋萩帖は 淮南子の裏紙を利用して書いてあります。この淮南子、前半2mばかし1998に東京国立博物館でみることができました。裏をみせることはめったにないので、良い機会でした。
よくみると、唐太宗の諱の民も世も避けていない! (イメージ) では隋かと思ったら、なんと堅(隋文帝の諱)も欠いていない!、それにこれは隋の書風じゃないしなあ。書風からいうと初唐です。
うううん!これは日本の奈良平安初期の写本では??
ただね、敦煌出土の道教経典 無上秘要(唐 開元6年)Pelliot Chinois2602もまた、民も世も避けてないんですね。それなら唐でもいいのかな?と思いました。
また、今改めてみると、兵略訓が巻20になってます(イメージ)。でもね、今普通にある淮南子は巻15であるわけで、これは、今とは違う別のテキストみたいですね。宋時代の本でも今と同じ巻のわけかたですから、それ以前の別本の形を伝えている貴重なものではないかと思います。
敦煌書法叢刊の情報ありがとうございました。ネットオークションに一冊あり落札できました。ありがとうございました。調べましてからいずれブログに画像をアップいたします。とくにいいものはございません。ご報告と御礼まで。
画像をブログにアップいたしました。お時間がございましたらご覧いただきたく存じます。
横レス失礼致します!拝見させて頂きましたが、非常に美しいものですね!
画像アップ、どうもありがとうございます。
早速ブックマークに入れておきましたw
・書風が中国書法の流れの中でうまくあてはまるものがないようにみえる。
・短い断簡のなかで、一行の字数が違う。
なんとなく日本での書写にあてたいところです。同類の断簡が他にあればもっとわかりそうですね。
・上部欄外の字あとなどをみると、日本伝世の古抄本のようです。
・白墨で塗りつぶして訂正したところが、この5行分にたくさんありますが、罫線・書写形式から清書本であるはずのもので、この訂正の多さは異例です。原因はよくわかりません。
とても貴重なご見解をいただきまして本当にありがとうございました。
山科玲児様のご指摘どおりやはり日本で書写されたもので平安時代頃かもしれません。
修正箇所の薄緑色の白墨が特徴的なのでそれを手がかり探してみます。
ちなみに極札には「橘逸勢」となっております。
ひとりで調べ物をしますと、どうしても視野が狭くなってしまいたいへん助かりました。
かさねて御礼申し上げます。