2012年05月09日

レオナルド作 アンギアリの戦い 再発見か?

F_シニョリーナ広場から3.JPG

  レオナルドが、フィレンチェの政庁(イメージ)に描いた壁画、「アンギアリの戦い」が、壁の下から発掘されるかもしれない、というニュースがある。  
さる3月12日のニュースだから、もう旧聞になるだろうが、TVでとりあげたときは、かなりメチャクチャな番組だったらしいので、一応コメント。。

 ヴァザーリが描いた大きなフレスコ画の下に僅かな空間があり、その下の壁にレオナルドの絵・もしくはその残骸があるらしい。上の絵の後世の修理や破損箇所に穴をあけて内視鏡をいれてみたところ、なにかありそうだ、という程度まではわかっている。レオナルドはフレスコではない方法で描いているだろうから、最後の晩餐同様、ひどく傷んでいる、場合によってはなくなってしまっている可能性すらある。

  ヴァザーリはレオナルドが描いた壁の前にレンガを積み重ねてその上に下地を作って描いているらしい。レオナルド作品を保護しようという意図があったと考えられている。

 フレスコ画をはがしてキャンバスで裏打ちし、硬質パネルに貼るという技術はもう確立した技術である。日本に出張展示されるフレスコ画は全てそういう修理を経ている。この処理では和紙が重要な役割をするという。フィレンチェのど真ん中、サンタ フェリーチェにある素晴らしいポントルモの「受胎告知」もいったんその処理を経てもう一度同じ壁にはめ込んであるのだ。そうでなければ、日本まで出張できるはずがない。

 それを考えると、ヴァザーリの作品を剥がして修理し、内側の壁にあるレオナルド作品を取り出すのは難しいこととは思えない。ただ、ほんとにそれだけのことをやる価値があるのか、壁を壊してみても何もなかったらどうしよう、、、ということがあるから、事前調査に時間をかけているのだろうと思う。


http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-17337752
http://news.nationalpost.com/2012/03/12/leonardo-da-vinci-battle-of-anghiari/
posted by 山科玲児 at 07:45| Comment(0) | 2012年日記
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