レオナルドが、フィレンチェの政庁(イメージ)に描いた壁画、「アンギアリの戦い」が、壁の下から発掘されるかもしれない、というニュースは、昨日述べたが、
>フィレンチェ市などの色々な事情から、一時作業停止状態らしい。
>サラチーニ教授は、「これは単に政治的な問題だ」「6月に就任する新市長に期待する」そうである。
ようなニュースもあったが、
一応、着々と少しずつすすんでいるらしい。「最後の晩餐」の修理にも10年以上かけていた。一見おおざっぱなイタリア人だが、こういうことには、なかなか粘り強いところをみせている。単に急がないだけかもしれないが。
http://www.zimbio.com/Painting/articles/LPjnyJ9fBzH/ART+Hunt+Leonardo+fresco+Battle+Anghiari+takes
なお、このサイト上部にあるイメージは有名なルーベンスによる模写だがこれは原画からとったものではない。ルーベンスがイタリアに行ったときには既に壁画はみえなかった。コピーや版画などに基づくものである。
この壁画は、未完かもしれないが確かにあったらしく、1549年にDoniがLollioに書いた手紙に、フィレンチェで観るべきものとして、「大広間の騎士と馬の群像は目覚ましいものである。。。レオナルドの戦闘図の詳細は奇跡のようなものだ。」とあるから、当時は有名なものであり、現存していた。
また、1505年当時、政庁が供給した資材には多量の麻布や油が含まれていたから、油絵であったことはまちがいないようだ。
Ref A.O. della Chieza, Tout Ouevre peint de Leonard de Vinci
油絵が壁の間で500年ももつものだろうか? 痕跡ぐらいはあるだろうが。。
イメージは壁画のためのレオナルドのデッサン Source: HORNE, Leonard da vinci
大学の書棚を歩いてたら、『中国書法』という、簡体字で大陸出版の雑誌を見つけました。
わたしは書に明るくありませんが、山科さんはご存知でしょう。
2012年02号を見たら、なにやらページの大半が写真印刷で、
色もよく、装丁もよく、内容の書法まで、ええなあ!
という感じを受けました。
中国も文化が発展してるんですね、わたしが居った1991年とは偉い違いです。
日本の短い近代史を、もっと速く駆け上がってるんでしょう。
雑誌『中国書法』は、前号の2012年01号もきれいですが、
2011年に戻ったら、もはや白黒写真で、身も細いです。
むちゃくちゃ早い「現代化」やなあ、と嘆息しました。
でも、ここの(政治大学)図書館には、香港の『オリエンテーション』が置いてません。
台大の図書館にはあるのに。
因に、わたしは雑誌『國華』というものを、台大で初めてみました。
あれ、なんで定価一号4〜5000円もするのでしょう(^^;
は 現代の書法家の研究・発表紙だったと思います。あまりみていません。
>香港の『オリエンテーション』
広告には偽物が多いんですが、中の記事は良いものが多いと思います。
>因に、わたしは雑誌『國華』というものを、台大で初めてみました。
> あれ、なんで定価一号4〜5000円もするのでしょう(^^;
実は、もともとは、精巧な木版画複製なんかが冒頭に入っていました。
写真も高価なコロタイプ印刷でした。
今は、そんなのがなくて、あの値段ですからね。たしか今は朝日新聞社の発行になっていると思います。いつまでもつことやら。