2012年06月04日

倒産しないために、関西電力は再稼働を強行する

 関西電力自身が明言していることは、福井の原子炉を再稼働したいのは、「電気の需給とは独立に考えています」「電気が足りないためではない」

  夏の電気不足なんか、たいしたことだとは思ってはいないのだ。

 原子炉関係の資産が異常に多い関西電力は、水力・火力や売電によって現在の電気料金で供給していると、大赤字で破綻する可能性が高い。遅かれ早かれ「電気料金の値上げ」か「全面再稼働」をいってくるだろう。

 これは、原子力が安いという意味ではない。関西電力の発電量の半分が原子力に依存しているため、既に膨大な投資をしている。そこからのあがりがなくなって、しかも火力用のLNGなどを買わなくてはならないので、大きな赤字になるのだ。最初から原子力ゼロなら黒字であろう。

 原子力資産が大きいということは、廃炉・安全にするための工事に異常なくらい費用がかかるということでもある。関西電力が、福島原発事故以後1年、ろくな安全工事もしていないのはそのためでもある。

 しかし、このままでは関西電力の経営のために老朽原発を使用し続けるという危険きわまりないことになるだろう。

 ちなみに、東電を除く、他の電力会社は破綻にまでいたるほど原子力に溺れていない。
溺れたのは、関電だけである。

 たかが、一会社の命運と関西全体の運命をバーターにはできないから、関西電力自体を解体・リストラせざるをえないのではないか?


posted by 山科玲児 at 22:31| Comment(0) | 2012年日記
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