2012年07月07日

重力質量と慣性質量と固有質量

  ヒッグズ粒子の発見か? という記事が新聞などにでているが、ほとんど無知蒙昧 トンデモの記事であることは、やむをえない。

 朝日新聞 科学>万物に質量(重さ)を与えると考えられてきた「ヒッグス粒子」
   http://www.asahi.com/science/update/0704/TKY201207040487.html
    もう、第一行で間違っている。

 これに関しては、新聞記者各位にはご同情申し上げる他はない。
 はっきりいって、難しすぎる。

 まず、ヒッグズ粒子は「慣性質量」を生成するためのしかけである。

 「慣性質量」とは何か?というと、宇宙でボイジャーなんかの宇宙船が動くとき、ロケットを噴射したら速度があがるわけだ。ボイジャーの「慣性質量」が1/2なら同じ噴射でも2倍の加速度がつく、1/10なら10倍、これが慣性質量だ。だから宇宙探査機を軽くするんだな。
  こういう効果は地球上で例えるのはなかなか難しい。

 普通、質量というと重さだもんな。重さは「重力質量」で、実は理論的にはヒッグズ粒子と全く関係がない。
 ただ、経験則として、非常に精密な測定で、「慣性質量」=「重力質量」ってのがあらゆるところでなりたつのだが、なぜなりたつのかは全くわかっていない。

 光は静止できないわけで、固有質量はゼロである。固有質量とは何か?というと相対的に静止している素粒子に存在している慣性質量だ。相対論では動くと慣性質量が大きくなる。

 宇宙誕生直後、総てのエネルギーは、現在の光とは違うが数種の光、あるいは現在とは全く違う一種の光の形で宇宙のなかに充満していたと考えると、「光」なら総て永遠に光速で飛び回っているわけで、このままでは原子も星もできない。
 で、ある程度冷えるとヒッグズ粒子ってのが出現すると考えて、ヒッグズ粒子と「ある種の光」の相互作用で静止できる粒子ができる、という「しかけ」だというのが、まあわかりやすいかなあ。



アインシュタインの相対性理論をめぐってオカルトめいた解釈が多数流布したことを思い出してしまう。
posted by 山科玲児 at 07:17| Comment(0) | 2012年日記
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