十七世紀の画家、蕭雲従というと、ずいぶん古くから帝室博物館所蔵になっている愛らしい秋山行旅図巻で、よく記憶している。
http://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=TA93
一方、安徽の人のせいか版画制作もさかんにやっていて、太平山水図冊という版画集は、日本の南画家にかなり影響している。
その蕭雲従の詩文集がでた。詩文集といっても、題畫が多いし、伝記もついてるしあまり良い印刷でないがカラーで絵の図版も何枚もはいっている。蕭雲従のような人の生涯をチェックするのはかなり難しいので、こういう労作は結構ありがたいと思った。
蕭雲従詩文輯注 [安徽古籍叢書] [清]蕭雲従撰/沙鴎輯注 黄山書社 (左)
http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=337307&bookType=ch
実のところ蕭雲従のモノグラフは、1979年に出た とても薄い小さな本,中国画家叢書 王石城 蕭雲従 上海美術出版(右) 以来かもしれない。