2012年12月29日

中国の再版

りょうさい志異IMG_7202 (1).JPG



 聊斎志異の古書だが、左のほうは、但雲湖氏が道光年間に広州で刻された版木を使って咸豊年間に刷ったものである。右は、上海で光緒年間に掃葉山房が出版した再版本(オークション  サイトからの借用)である。

 なんというか、文字の配置、形まで異常によく似ているが、よくよくみると、文字の形が違うところが散見されるので、同じ版木で刷った再刷ではなく、版木を作り直した再版らしい。

 それにしても、もとの版木を再利用したのでなければ、ここまで精密に同じものを作り直す必要はないようにも感じる。 ただ、印刷本を貼り付けて被せ彫りしたりするのかもしれないし、文字を彫る職人自体が文盲である可能性なども考えると、こういうデッドコピーのほうが合理的なのかもしれない。
 あるいは、ほんとに古い版木を修理して使っているのかもしれない。埋木というやりかたで修理できるから。
 
 同様な 版型・文字そのものの継承は、南宋蜀刻本 李白集が何度も復刻された際にもみうけられる。


posted by 山科玲児 at 10:28| Comment(0) | 2012年日記
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