2013年01月06日

メムリンク作品の発見?


NEW MEMLING
http://vlaamseprimitieven.vlaamsekunstcollectie.be/en/news/a-new-memling

というニュースがあって、米国東海岸の個人収集家の絵が紹介されていた。同類の絵は
ボストン美術館boston museum
カリフォルニア  パサデナのSimon Norton museum
にもある(Ref. Dirk DeVos, Memling)。
こういう図柄の絵画は、信徒の祈念用にはよいのだろうが、美術作品として魅力的かというと、どうなのかなあ?と思うのである。
背景が金箔なのは珍しいといっても、背景は結構修理されたりするしね。

新発見といっても、そう興奮するようなものではない、と思った。

メムリンクなら、アントワープの大作の修理完了が期待されるところだ。また、グダニスク(旧ダンチッヒ)の最後の審判や、ニューヨーク:レーマンの受胎告知もみたことがないので、観てみたいものだと思っている。
posted by 山科玲児 at 10:21| Comment(5) | 2013年日記
この記事へのコメント
わたしこの絵、わりと気に入りましたよ?
実際の個人の個性がないから、頂相などとは違い、むしろ民藝にあたるものでしょうか?
いや、それにしたら、メムリンクによる、専門藝術的なものですよね。仕上げもきめ細かいし。

民藝に重なる事かも知れませんが、キリストの通念上の、この痩せてヒゲのある風貌は、どっから成立したんですかねえ?
Posted by 臨夏 at 2013年01月07日 16:42
>>この痩せてヒゲのある風貌は、どっから成立したんですかねえ?

テオドシウス帝のキリスト教国教化 異教弾圧にともなってポピュラーになったのでは?
 復讐のイエス:黙示録の審判者ですね。それ以前は、良き羊飼いとか魚とかいう図像でした。
 ローマ プデンチアーナ教会のモザイク ACE390?
http://www.oneonta.edu/faculty/farberas/arth/Images/109images/early_christian/sta_pudenziana

_apse.jpg
Posted by 山科 at 2013年01月07日 19:58
わたしは、中世の西欧人が徐々に作り上げていったイメージか、思てました。
結構以前からあったんですね。

ご教示のサイトは、サーバーエラーで拝見できませんでした、残念。
Posted by 臨夏 at 2013年01月08日 22:00
改行が入ってしまったようです。
 ローマ プデンチアーナ教会のモザイク ACE390?
http://www.oneonta.edu/faculty/farberas/arth/Images/109images/early_christian/sta_pudenziana_apse.jpg
Posted by 山科 at 2013年01月09日 06:54
今度は見れました。
奇麗なモザイクですね、たしかに髭もじゃですが、痩せた長細い顔で、現代のキリストと同じ感じですね。
ACE390なら、西ローマ帝国の終わり頃で、すでにキリスト教が浸透してたころですね、
ご教示おおきにです。
Posted by 臨夏 at 2013年01月09日 16:29
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]