2013年03月03日

円空仏の写真と著作権保護の功罪


東博の円空仏の写真をようやく世界へ提供できた
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Enku_Buddha_Tokyo.JPG?uselang=ja

群馬県桐生市光性寺 愛染堂  旧蔵と伝える」もので鴇田力 氏が寄贈なさったものである。

実のところ、ウィキにはずっと円空仏の写真はなかった。なぜなら、円空仏自体が再評価されたのが、1960年ごろからであり、そのころ鎌倉の美術館で開催された特別展がブームのきっかけだった。それ以前に注目し、写真集をだすような人はいなかった。結局、古い写真がない→著作権の切れた写真がない→フリー素材にできない ということになっていた。

このため、
 日本彫刻概論 を英文で書いたときもイメージを出すことができなかったのである。
http://en.wikipedia.org/wiki/Japanese_sculpture
 きょうようやく、イメージを出すことができた。

 著作権保護は、学問知識の普及を妨げる場合もあるのだ。

 ちなみに木喰上人の彫刻もそうで、柳宗悦の先駆的な出版があったそうだが、高価な稀覯本で、しかも柳氏の哲学にはどうも賛同できなかったこともあり、利用できないでいた。今回、木喰上人の自刻像も東博で撮影できたのはありがたかった。


posted by 山科玲児 at 12:02| Comment(0) | 2013年日記
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