2013年05月04日

クロイスターズ ユニコーンの謎

Cloisters0.JPG
 メトロポリタン美術館の分館  クロイスターズの目玉としては、「ユニコーン狩り」のタペスリーセットとメロード祭壇畫だろう。特にタペスリーは大きいので、一番有名なようだ。

 クロイスターズ50周年というので作った大きなポスターを新宿 三越のメトロポリタンミュージアムショップで買ったことがある。今は皆なくなってしまったが、当時はそういうものがありました。110cmX60cmという大きなポスターなので貼るのも大変だ(イメージ)。

  実はクリューニーのタペスリーの大きな額絵を横浜そごうで買ったこともあったのだが、これが保存がめちゃ悪い「視覚」のクローズアップ、当時は知らなかったからしょうがないのだが、よりによってここをアップしなくてもね。。


Cloisters2.JPG


 この1幅に限らず、残りの5幅にも AEというモノグラムが至る所に織り込んである。これはクリューニーの貴婦人と一角獣 タペスリーに ル ヴィスト家の紋章「3つの三日月」がやたらに織り込んであることと同じで、おそらく注文主の名前かモットーであろう。一箇所だけ、FRというモノグラムがあるが、これは17世紀にこのタペスリーを所有したロッシュフォール家が追加した部分である。
 Anne Engelbert とかそういう名前だったのかなあ??? 実のところ、新しい研究は知らないのだが、たぶんまだ、このAEの意味はわかっていないと思う。

Cloisters3.JPG


 さて、この一幅のタペスリーには、真ん中の木の幹(一つ前のイメージ)、上端の左右二箇所、右下端にはAEがあるのだが、左下端にはない。いくらなんでもこれはおかしいから、たぶん左下端には大きな修理があるのだろう。また、右下端のEは一部損壊して修理されている(イメージ)。



 また、このタペスリーのミルフィオーリと酷似するタペスリーがボストン美術館にある。

泉のそばのナルキッソス ボストン美術館
http://www.mfa.org/collections/object/tapestry-narcissus-37423

 これは明らかに同じ工房の作品だろう。

 クリューニーとクロイスターズのタペスリーは、ここまで似てはいないので、工房が違うのではないか?と思っている。

 
posted by 山科玲児 at 10:21| Comment(0) | 2013年日記
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