2013年05月10日

神谷伝兵衛の遺産

翡翠の香炉123.JPG


東京国立博物館の東洋館ができたときの、総目録に、「神谷伝兵衛 寄贈」となっている中国のものが多数ある。玉の細工物や七宝などが多い。ところが、その実物をみる機会があまりなかったが、今回いったとき、数点展示されていた。イメージの翡翠の香炉はその一つである。

この神谷伝兵衛っていう人はどういう人なのか、東博の歴史を読んでも全く触れられていない。

調べてみたら、「日本のワイン製造の先駆者」という実業家だった。
あのレトロな「ハチブドー酒」や、「電気ブラン」を作った人らしい。

神谷伝兵衛(1856-1922)
旧神谷伝兵衛稲毛別荘
http://maskweb.jp/b_kamiyavilla_1_1.html

そして、なんと、あの浅草の神谷バー も神谷伝兵衛の遺産なのである。
神谷バー
http://maskweb.jp/b_kamiya_1_1.html
電気ブラン(でんきブラン)は、東京都台東区浅草にある神谷バーの創業者、神谷伝兵衛が作ったアルコール飲料

 なんかなあ、なんでこんなに神谷コレクションは、美術界では忘れられているんだろうか?
 どうも、こういう工芸品は書画や陶磁器と比べて日本で軽視されがちだったためではないか?と思う。
posted by 山科玲児 at 09:22| Comment(3) | 2013年日記
この記事へのコメント
電気ブランは飲んだことがありますよ、
あれを作った人ですか、奇特な方ですね!(笑

しかし、いまは東博のなかでは歴史に埋もれてしもていましたか、
きちんとこういう人に注目し、光を当てたいですね。
Posted by 臨夏 at 2013年05月10日 16:31
神谷傳兵衛が、高価な翡翠を持っていたのは、支援していたお礼として、近くにお住まいで親しくしていた高貴な方から譲り受けたとお聞きしましたが、お隣に住んでいた高貴な(翡翠をくださった方)方はどなたですか?教えて頂けますでしょうか?
Posted by 蛭田伊美子 at 2022年04月08日 17:59
コメントありがとうございます。
残念ながら存じません。神谷さん自身が歴史の闇にのみこまれそうな感じでしたので、あえてアップしてみました。

>蛭田伊美子さん
>
>神谷傳兵衛が、高価な翡翠を持っていたのは、支援していたお礼として、近くにお住まいで親しくしていた高貴な方から譲り受けたとお聞きしましたが、お隣に住んでいた高貴な(翡翠をくださった方)方はどなたですか?教えて頂けますでしょうか?
Posted by 山科玲児 at 2022年04月08日 19:43
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