2013年09月24日

来禽館帖新拓かな?

十七たぶん來禽館7.JPG


2012年01月04日に
来禽館帖の原石
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/52769648.html
という記事を書いて
>明末に山東省の刑トウが制作した来禽館帖の原石が今でもあるようである。
>山東省臨邑の刑トウ記念館にあるらしい。

と書いた。最近、どうもそれらしい十七帖の拓本(胡母帖ぐらいまでのだけの不全本)を入手したので、ちょっと紹介する。装幀が悪くて開いてみることが難しいので解体修理中である。墨の調子などは新中国のもので、おせじにもいいとはいえないが一応真面目につくってあるようだ。

簡体字で印刷題箋があり、日本人の1983年の日付印が押してあった。ネットで検索してでてきた中国語文献による、「文革中に地中に埋めて隠した。。。。1980年に文物調査をしたとき、再発見し、けいトウの子孫が国家に寄贈した」
という年代と事情によくあっている。

そのころ、試し刷りのようにして外貨稼ぎに使われたのかもしれない。

ただ、翻刻・重刻も多いだろうから、本当は石の肌の細部を対照しないとわからない。
この十七帖は、日本での翻刻もある。それは印章を冒頭にたくさん移してある。


2012年10月11日に、
翰香館法書の装幀
http://reijiyamashina.sblo.jp/archives/20121011-1.html

2012年03月20日に
銀錠紋
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/54541041.html


を書いたが、大陸で、法帖の版木・原石がある程度でてきたようだ。杭州にある淳化閣帖の旧い石刻や、再発見された宣示帖の石刻なども近年の出現だ。それらを通して、法帖の研究において、もっと現実的な従来とは別の見方ができるのではないか? と思っている。

posted by 山科玲児 at 09:31| Comment(0) | 2013年日記
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