2013年09月27日

スパッラ


2010年の福岡古楽音楽祭で、寺神戸亮氏の講演を聴講した件は
2010年9月27日の
バロック前期のヴァイオリン奏法
http://plaza.rakuten.co.jp/yamashinaReiji/diary/201009270000/

にも、書いたが、そのとき「スパッラ」という肩掛けチェロに注目していて「面白くてたまらない」という話もされていた。

寺神戸亮インタビュー
http://www.poplarbeech.com/shigoto/002049.html

寺神戸亮バッハの無伴奏チェロ組曲SACD 発売CM
http://columbia.jp/artist-info/terakado/special.html


 バッハの無伴奏チェロ組曲は、難曲として有名だ。私も昔、安田謙一郎さんの技巧的な連続演奏を名古屋の会場で、間近で聴いたことがある。
 ところが、このスパラならかなり楽に演奏できるらしい。もともと楽譜にも第6番は5弦のチェロでと指定されていたのに、現代のチェロで無理に演奏しようとするから、難曲になっていたという変な話であった。

 このスパッラ、ヴァイオリン奏者にとっては、運指など演奏しやすい楽器らしい。これで、思い出すのは、J.S.バッハが最初は、ヴァイオリン奏者として就職したことだ。オルガニストとしてではない。そのバッハが、チェロではなくスパラ演奏用の無伴奏「チェロ」組曲を作曲したということは、まことに自然なことのように思う。


ジギスバルト=クイケンもスパラをよく使っているらしい。
Sigiswald Kuijken - Suite nr 1 BWV 1007 courante
http://www.youtube.com/watch?v=081JUQ7f6Yo

ところで、このスパラの復元をしたロシア生まれの楽器制作者・ヴァイオリニスト ディミトリー=バディアロフさんは、一時東京にいたが、今はハーグにいるようだ。
http://badiarovviolins.com/blog/
デモ  ヴィデオ
http://www.youtube.com/watch?v=CdBI-Q953uU
posted by 山科玲児 at 08:31| Comment(0) | 2013年日記
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