2019年06月24日

タルクイーニアの壁画

Couronne

2015年02月25日 本の表紙の絵
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/114254517.html

で、とりあげた壁画ですが、
wikimediaで、画像集成があるようです。
Category:Tomba del Triclinio (Tarquinia) - Wikimedia Commons

どうも、この墓の壁画に限っては、エトルスクというよりは、マグナ・グレイキアというか古代ギリシャ植民都市の趣味じゃないかなあ、と思いました。







posted by 山科玲児 at 07:24| Comment(0) | 日記

ドゥランテはシチリア出身ではない


のウィキペヂア(日本語)で「シチリア王国のフラッタマジョーレ」という記述があったので、
シチリア出身だと誤解している人がいるが、大間違い。フラッタマジョーレはナポリの北15kmの小さな町である。

誤解させる記述なので 訂正した。

なんで、こんな変な記述になっていたのかよくわからない。確かにノルマンの両シチリア王国以来ナポリとシチリアが同じ君主のもとにあったことは多いし、19世紀初頭にもスペイン・ブルボン家がシチリアとナポリを含む南イタリアを統治していて「シチリア王国」という言い方もあったのだが、これはよくない。


posted by 山科玲児 at 06:33| Comment(0) | 日記

2019年06月23日

アマティだった

Durante Duetti Vocale  ss.jpg


2019年06月16日 寺神戸氏のドゥランテ
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/186146437.html
で書いたように、フランチェスコ・ドゥランテには佳作が多いのだが、奇妙なことに良い曲がレコーディングされるとは限らず、過去の名演奏レコーディングも再発されないという不幸な現象があるようだ。

例えば、この

  フランチェスコ・ドゥランテ デュエット集(イメージ)
Duetti  da Camera
HMA 1901014
 Concert Vocale
 Judith  nelson sop., Rene Jacobs, Wieland  Kuiken cello,  Wiliam Christies clavecin
  1978 4月  録音  1979 LP発売、1989CD発売

  ウィーラント  クイケンが珍しくチェロを弾いているんだが、その楽器は、アンドレア・アマティ(1570年頃)のものを使ってた。借りたのかなあ???
   どうりで、音色がいいはずだよなあ。。

    クラブサンは、なんといまはオペラ指揮者で活躍してるウイリアム・クリスティが弾いている。

  イラストのジョルジュ・ド・ラトゥールの絵(メトロポリタンのあれ)で眼をひかれジャケット買いしたようなものだけど、中身も傑出していた。これも再発がないので惜しい。

 このyoutube動画は画像が自筆譜(もしくは写本)で、しかも曲の進行にあわせて楽譜が変わるという凝ったものなので推薦したい。もう少し音質がよければなあ。。

 このドゥランテ デュエット集には、他に、イタリアの団体の録音もあるんだが、それもまた絶版。

そのくせ、
  ドゥランテ:マニフィカト 変ロ長調、とかエレミア哀歌とか、レクイエム(これは多少良い。 モーツアルトのレクイエムみたいな感じ)とか、それほど傑出しているとは思えない作品が現役で発売されているというのは、本当に不思議である。

posted by 山科玲児 at 06:41| Comment(0) | 日記

2019年06月22日

ベルリンで破壊されていた

liberal arts  berlin  dialecl.jpgliberal arts  berlin astronomy.jpg

  2019年06月19日 ヨース・ファン・ゲント問題 で紹介した、 ロンドンのナショナルギャラリーにある

の対というかシリーズは、中世以来の自由学芸7種:文法、論理学、修辞学、算術、幾何、天文、音楽 ( grammatica, dialectica, rhetorica, arithmetica, geometria, astronomia, musica)の7面があったはずだが、ロンドンにあるのは2つだけである。
 残りはどうなったんだろう??と思ったら、
 2点、天文学 と 論理学? は、戦前ベルリンにあり、第二次世界大戦後
行方不明になったようだ。
 ソ連軍の不手際による大破壊や、連合軍爆撃による焼失ではないか?と推定している。残念なことだ。ただ、モノクロ写真がかろうじて残っているので紹介する。天文学については天球儀アストロラーベをもっている(下に拡大イメージ)なので確実だが、もう一面は論理学なのか文法なのかはよくわからない。そういう意味ではロンドンの「修辞」も確実なのかどうか?

また、この2面にでている跪いている人物は、ロンドンの2面に出ている人物ではないようだ。フェデリコ公爵の一族の2人ではあるのだろう。

liberal arts  berlin astronomy detail.jpg

posted by 山科玲児 at 06:31| Comment(0) | 日記

2019年06月21日

ブリュッセル王立美術館  展示状況をチェックする

Brussel Royal Museum.JPG
 海外の美術館まで苦心していったあげく、肝心の観たい作品が展示されていないというのは、まことに口惜しいことです。私にも何度もそういう苦い経験がありました。ウフィッチィでもベッリーニの「アレゴリー」が貸し出しだったりしましたしね。貸し出し、修理中、展示スケジュールの問題などいろいろ美術館側にも事情はありますでしょう。日本や中国の書画の場合は展示していないことのほうが普通なので事前調査をちゃんとやるんですが、西洋絵画の場合は壁にかけっぱなしという先入観があるのでつい油断してしまうのです。

  そういう危険を考えると、事前に展示されているかどうかを知ることが、重要になります。
  アムステルダムのライクス、ロッテルダムのボイマンスは、サイトで個々の作品について、今展示しているかどうか、表示しているようです。ちなみに、東京上野の西洋美術館も表示してますね。

2019年06月15日 ブリュッセルのクリヴェッリ
 http://reijiyamashina.sblo.jp/article/186141257.html

で、書いたように、ブリュッセルのクリヴェッリ作品が展示されていないようなので、ブリュッセルの王立美術館(イメージ)のインフォーメイション担当者にメールして問い合わせてみました。
  ご返事によると、現在展示はしていないとのこと。で、個々の作品の現時点での展示状況については、
 収蔵品のデータベース(フランス語)
http://www.opac-fabritius.be/fr/F_database.htm

で検索できるようです。

例えば、これで、画家名 Jacques-Louis Davidといれると
数点でてきて、そのなかで有名な「マラーの死」をクリックして、詳細をみます。
そうすると、末尾に
Localisation     [Gresham]
[Salle 55]

と展示場所がでてきます。これがでてこないものは、展示されていないということだそうです。
最近の日本で開催された「ルーブル美術館展」で展示された「マラーの死」は、これの模写だそうです。でもダヴィッドの工房での模写だとしたら、あまり遜色はないのではないかと思います。

ちなみに、この美術館は収蔵品が多彩多量で、思わぬ佳作もありますね。
例えば、
Edward Coley Burne-Jones
といれると、プシュケーの婚礼
がでてきます。これは、地下フロアの世紀末美術館で展示中
Localisation     [Puits]
[Musée Fin-de-Siècle Museum (niveau -7)]
と書いてありますが、なかなかの傑作でした。これは1966年のサザビーズのオークションで買ったもののようです。意外に最近の購入なんだな。

posted by 山科玲児 at 07:06| Comment(0) | 日記

2019年06月20日

減税しろという外圧

トランプ大統領「自由勲章」をラッファー博士に。減税を訴える経済学者の主張とは?


これ、日本は消費税増税なんかやってんじゃないぞ、、という外圧ですね。

posted by 山科玲児 at 10:50| Comment(0) | 日記

むやみに高い送料



  最近、海外の古書サイトで、本代の数倍の送料がついていてびっくりすることがある。
  もとの本が安い場合に多いのだが、1500円ぐらいの本に5000円の送料とかなっていることがあって、あわてて注文をやめたことがある、プラド美術館のショップでもそういうことがあった。

   これは、別に詐欺ではなく、安いものにも一律に国際宅急便などの高い輸送手段を使うせいだろうと思う。


posted by 山科玲児 at 07:23| Comment(0) | 日記

南Y島

香港世界P1070604.JPG
香港のデモをみて、山口 文憲氏の名文「南Y島」を思い出した。

冒頭が、
「もとも、あるべくしてそこにあった都会ではない。だからいつの日か、香港が死に絶えることはあるだろうと思う。」
である。
  1980年以降に日本語で書かれた散文の中でも上位に属するもので、教科書にのせても良いと思うくらいだ。
 現在、絶版なのは惜しいと思っている。

  山口 文憲、 香港世界  ちくま文庫420 1986年 第一冊 1988年 第2刷
  ISBN4-480-02106-X C0125 
posted by 山科玲児 at 05:58| Comment(0) | 日記

2019年06月19日

香港  条例改正の結末?


  中国共産党は、[条例は香港政府が勝手に提起したもの]   [全部、林行政長官のせい]で逃げ切るつもりのようですね。
  実際、米国民主党  ナンシー・ペロシ下院議長が通すといってた法案、それも上院の共和党のトップ  マコーネルも同意してる法案ならば、香港に中国と同じ関税・制限がかかり自由港ではなくなる。そうなると、香港経由での迂回輸出ができなくなる。米国に関税かけられても香港経由でやればごまかせるとふんでいた中国の有力者も多かっただろうから、これは青天の霹靂でしょ。香港利権握ってる幹部にとっても怒髪でしょうに。

 意外に、この条例改正、ほんとに一部の暴走によるものかもしれないな。魯迅がいうように「暴君の治下の臣民は、大抵は暴君よりもさらに暴である」のだから。
posted by 山科玲児 at 08:19| Comment(0) | 日記

ヨース・ファン・ゲント問題  


西洋美術の歴史4 ルネサンスT 百花繚乱のイタリア、新たな精神と新たな表現
http://www.chuko.co.jp/zenshu/2016/10/403594.html

で、ウルビーノのパラッチオ  ドッカーレの書斎などにある絵画を
出稼ぎのフランドル人画家 ヨース・ファン・ゲントにあてている。
それには文献的裏付けもあるようだが、このヨース・ファン・ゲント、、非常に難しい問題を含んでいて、その混乱していることは、フレマールの画家やヒエロニムス・ボスと同じくらいかそれ以上である。

まず、彼のウィキペヂア項目
ヨース・ファン・ワッセンホフ
で、代表作の一つになっている ゲントのシントバーブ大聖堂にある「キリストの磔刑」三連祭壇画
 Calvary Triptych, Sint-Baafskathedraal
   https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Calvary_Triptych

これそのものが、
有力なサイトWeb Gallery of Artでは「多くの専門家がヒューホー・ファン・デア・グースの作品だとしている」ということになっている。
この作品はゲントで何度か実見しているから、これには驚いた。
 しかし、一方、Till Holger Borcheltの文責らしい? サイト Fremish Primitif では、やはりヨース ファン  ゲントの筆になっている。
http://vlaamseprimitieven.vlaamsekunstcollectie.be/en/biographies/joos-van-wassenhove


 いったい、どっちなんだよ。。

   また、ロンドンのナショナルギャラリーには、やはりウルビーノのパラッチオからもってきたイタリア風の優れた絵画が2点ある、実見したがなかなかの佳作である。公爵が「音楽」や「修辞学」の擬人像に仕えるという設定の作品だが、これも昔はヨース ファン  ゲントの作品だということになっていたが、今はむしろスペイン人画家
Pedro Berruguete − Wikipédia
https://en.wikipedia.org/wiki/Pedro_Berruguete
との合作、またはPedro Berrugueteの作品ということになっていて、同じ画に別の画家名をつけて紹介されることすらある。

音楽の擬人像
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Musica_wassenhove.jpg
修辞の擬人像
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:JoosVanWassenhove_ret%C3%B3rica.jpg

  ここまで、混乱していると、論点の整理すらむずかしい。ゲントとウルビーノと離れた地域が関連していることも、調査を難しくしているのかもしれない。
 この問題は、そのうちまた出す予定。

posted by 山科玲児 at 06:49| Comment(0) | 日記