2022年11月27日

古美術商の動画


繭山龍泉堂社長:川島公之さん、最近結構、動画に出ているようです。


その中で、古美術蒐集入門に好適だと思ったのは、この動画です。少し長いので、最初の24分でもいいかもしれない。あとは、唐の美術、特に唐三彩の話ですから。
2020年 12月(第12回)芸術文化講座「はじめて触れて見る古美術の世界 〜 中国陶磁唐時代」
https://youtu.be/S67JrSRUu3E

勿論、古美術商ですから、ポジション・トーク、営業トークも混じっていますが、きくべき言葉は多いですよ。御見解に全部賛成ということは、ありませんが、こういう話が無料動画できけるというのは希有な機会でしょう。
あの訥々としたしゃべり方には、当方は好感をもっています。
「ニセモノの特徴を研究しても無駄、本物のなかの本物をよく観ることに尽きる」という言葉は相当同意しますね。
 これで思い出したのがなんとピーター・ルーベンスの絵です。前、書いたのを再度書きますが、、
>ルーベンスは、アントワープでまずみて、それからブラッセル、次にプラド、
>そして、ミュンヘンのアルテピナコテーク(ルーベンスの妻の実家からまとめて購入したものだし、、)
>というふうに、観ていくのが一番正道だと思っております。

平野古陶軒社長の平野氏との対談も面白い、性格やしゃべり方が対照的です。

2021年 2月(第14回)芸術文化講座「現在のアート市場とは? 〜 正しい向きあい方、蒐集のしかた 〜」
https://youtu.be/V2HmCci-g-0

とくにこの「にせものを買ったことありますか」という質問の答え、がすごい


posted by 山科玲児 at 08:49| Comment(0) | 日記

金文銘鋳造技法の仮説

wikipediaの
に、最近の 山本氏の実験の記述を
追加した。

ネットで簡単に無料で読める論文である。
山本 尭、鋳物の技術と文字 −殷周金文の鋳造法をめぐって−

https://www.jstage.jst.go.jp/article/shogakushodoshi/2020/30/2020_1/_article/-char/ja/
2020 年 2020 巻 30 号 p. 1-23,160
乾隆嘉慶の阮元の説が復活したようなものだが、毛公鼎のような長文銘文制作はできるのかどうか、かなり疑問に思う。

posted by 山科玲児 at 05:06| Comment(0) | 日記

拓本の好み

張遷 compare.jpg

2018年03月09日
Wikimediaの金文拓本がひどい
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/182623614.html

で指摘したように、中国人の一部には、背景を墨で真っ黒に塗りつぶしたような拓本がより優れたものであるという見解の人々がいるようである。
明清の烏金拓への憧れなのだろうか?

法帖ならともかく、石碑の場合は石の肌がみえるような拓本のほうが良いと思うし、
ごまかしも避けられるので、いいとおもうのだが、こればかりは好みの問題なのかな。

イメージでは後漢 張遷碑の拓本を比較してみた。ほぼ同時代明末清初拓本である。
右が塗りつぶし風の北京故宮、左が台東区書道博物館本

posted by 山科玲児 at 04:38| Comment(0) | 日記

2022年11月26日

龍門石窟 帝后礼仏図

帝后礼仏 Cleveland (1).jpg

最近、龍門石窟、賓陽洞の帝后礼仏図浮き彫りの破壊前拓本(とっても大きい)を、東京の先輩が発見したらしいので、
米国にある 拓本の画像を紹介してみることにした。
クリーヴランド美術館本は、すでにすばらしいネット画像があり、拡大もできる(上は、その縮小図版)。

https://www.clevelandart.org/art/1916.65
https://www.clevelandart.org/art/1916.64

ハーヴァードのものは、これより少しおちる感じもあるし、ネットでみつけられなかったので、あえて挙げないことにする。

また、
2018年05月31日 皇后禮佛図の真と偽
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/183377252.html

の中のURLがリンク切れになっていたので、更新した。

1933年ごろの、この浮き彫りの破壊は、北京瑠璃廠の骨董商:岳彬や米国のAlain Priestのせいにされており、岳彬は獄死するという末路をたどった。
 しかし、彼らが、現地で指揮していたわけではないだろう。
 フレッチャーの論文の写真をみると、あまりにも乱暴で粗雑な作業で現物の半分も商品にできていない。もっと丁寧に切り取りをやれば、風化したり断裂があるところを除き、せめて80%以上、あるいは90%以上は商品にできたのではなかろうか。
 これでは、メチャメチャに壊した断片を、床からできるだけ拾い集めました、というような状態である。
  腕利きのあこぎな商売人:岳彬や、メトロポリタンの学芸員として活躍したプリーストの仕事じゃないだろう。当方も、昔は米帝の暴挙・悪業という、中国人のプロパガンタに騙されていた。

 そういう事情なので、今、メトロポリタンとネルソン美術館にある大きな浮き彫りは原状と違うところがかなりあり、いわゆる後補部分だらけであるということを認識しないと、とんでもない間違いをするかもしれない。そういう意味では、こういう拓本画像は、貴重である。
posted by 山科玲児 at 06:39| Comment(0) | 日記

2022年11月25日

智積院の障屏画

智積院  桜楓-1.jpg

サントリー美術館で智積院の障屏画の展示があるそうだ。

京都・智積院の名宝
2022年11月30日(水)〜2023年1月22日(日)
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2022_5/index.html

神戸に住んでいたときに、智積院を訪ねたことがあるが、当時は体育館みたいなガランとした部屋においてあった。

  この智積院の障屏画 現在でこそ長谷川等伯一門の名画で国宝だとされているが、19世紀までは狩野山楽 の絵だということになっていた。名所図絵などに掲載されていたので、一応有名だったが、現在ほどの評価ではなかっただろう。
 長谷川派の作品だと分析したのは1930年、土田杏村 氏(日本画家:土田麦遷の弟)であった。奈良、飛鳥園の雑誌:東洋美術に力作論文が掲載されている(ref)。下に原論文の巻頭イメージを初出雑誌そのものから撮影してあげておく。実はこの雑誌の巻頭目次には論文の
題名が「智積院障壁画の筆者を論ず」と書いてある。ところが、本文に書いてある題名は下の通り。そこで、近年の学者先生も論文題名を間違っている人がいるというお騒がせ事情もあった。

さらに、敗戦後すぐの治安が悪い時代には金閣寺焼失、法隆寺壁画焼損、など文化財へのテロ的な事件が多かったが、昭和22年(1947年)ここ智積院も火事になり、そのとき、近くの京都博物館の学芸員などが活躍して障屏の運び出し切り出しを行って、約半分を助け出した。壁貼り付けのものでは、運び出せなかったものも多かっただろう。

 逆にいえば、運び出せたものであるから、東京に移動することもできるわけではある。
 古い伝統のある名画でも、実際に名画だと認識されたのは意外に新しく、しかも、その時代その時代の多くの人々の努力で現在まで伝わっているということを忘れてはいけないと思う。


ref 東洋美術、第7册 1930年9月30日、 土田杏村           智積院障壁畫論
東洋美術7  土田杏村.JPG

posted by 山科玲児 at 20:32| Comment(0) | 日記

2022年11月24日

遅れまくるフース本



Hugo Van Der Goes: Between Pain and Bliss

は、デストレからは1世紀、フリードレンダーからは半世紀ぶりのヒューホー・ファン・デア・フース(ヒューゴー・ヴァン・デア・グース)のモノグラフになりそうな本だが、
刊行は遅れまくるようである。

ドイツの該当出版社のサイトをみると、2023年の四月。これでは展覧会が開幕してもまだ出ていなさそうだ。
https://www.hirmerverlag.de/uk/titel-1-1/hugo_van_der_goes-2253/

更に、amazon.comやシカゴ大学プレスをみると2023年6月になっている。おいおい、展覧会が終わったあとで出るのかよ。
それに価格は上昇しそうだし、予約注文していた人は当初価格で売れるのかねえ。赤字になるよ。
まあ、来年の円為替レートによりけりだろうけど。
posted by 山科玲児 at 17:02| Comment(0) | 日記

千早に教わる共産科学

イーロン・マスクのTwitterにアイドルマスターへの言及があったという話が以前ありました。
当方にとって、アイドルマスターとの接点は、これだけかな。
千早に教わる共産科学 〜ルイセンコ遺伝学〜 - ニコニコ動画GINZA
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15558875

でも、結構、これはまともで深遠な動画ですよ。
posted by 山科玲児 at 05:00| Comment(0) | 日記

2022年11月23日

古代中国の編集後記


成田山書道美術館【公式】
で、
#石経後記(#熹平石経 の部分)
漢時代・熹平年間(172-178)
https://twitter.com/narishobi/status/1519821261806968832

を紹介してました。
これは故:田近憲三先生コレクションの拓本ですが、
熹平石経の拓本でも珍しいものですね。これ、1850年ほど前の「編集後記」ですね。オリジナルな古代の編集後記があるというのが、びっくりです。
posted by 山科玲児 at 12:02| Comment(0) | 日記

サリエリの歌曲


【作曲家紹介㉘】サリエリとモーツァルト毒殺疑惑!映画「アマデウス」でもおなじみのアントニオ・サリエリの生涯と
https://youtu.be/w03WpPsdNqU

で車田さんが、推薦している車田さんの師匠が歌っている歌曲集からの動画がありました。

salieri  songs  kristina laki
https://www.youtube.com/watch?v=F5ZqXUcIJ88&list=OLAK5uy_mFoSpQHuKhNJEXsCqfnQuw50VOBqBS6zg


posted by 山科玲児 at 08:47| Comment(0) | 日記

2022年11月22日

ファン・デル・グース本  刊行事情

フーゴー・ファン・デル・グース(1440年頃 - 1482年 ブリュッセル近郊)の特別展がベルリン絵画館で
来年2023年3月31日から7月16日まで開催予定。
Amazonで 予約募っているのが 不可解な在庫切れあつかいになっているのだが、これは、システム上のバグで、、

どうもドイツの該当出版社のサイトをみると、在庫切れではなく発行の大幅
遅れのようである。展覧会が開幕してもまだ出ていなさそうだ。ゆっくりまとうね。

posted by 山科玲児 at 08:41| Comment(0) | 日記