2017年04月30日

選挙中に祝賀会


 フランス大統領選挙 最有力候補である  マクロン候補者が、決選投票に、予選で一位で出ることになり

パリのビストロ LA ROTENDE  でセレブを招いて祝賀会をやったそうだ。ここは高めとはいえ、決して超高級店というわけではない。しかし、これは不味い。
悪名高い銀行家、ジャック=アタリも来て親しげにしていたようである。

あまりに油断が過ぎるということで、オランド大統領まで注意したそうである。 噂ではマクロン候補が強引に開催したそうである(噂ですよ、関係者の責任逃れっぽいしいいい)。

サルゴジ元大統領が、「大統領当選後」にFouquetという高級店で大宴会をやったというので批判を受けたことと比較されているが、これは、「大統領当選後」である。 サルゴジはさすがに頭が良いなあ、と感心するところだ。勝てば官軍、大統領になってしまえばOK、ところでFouquetは閉店したそうである、

しかし、十日ほどあとに決選投票があるというのに、これはないだろう。

やはり選挙経験・政治経験のないパペット 人形のような役回りで担ぎ出されたのか。

 フランソワ  バイル- のような重厚な初老の政治家 選挙経験者を擁立すれば、ルペン相手なら楽勝できただろうに。なんでこんな一回も選挙に出た事の無い若造を擁立してしまったんだろうか

 なんかフランスのある勢力も劣化しているなあ。ジスカールデスタンのような人物を擁立できないのかねえ。






posted by 山科玲児 at 19:54| Comment(0) | 日記

玄扈ってなに

天都暁日.jpg丁雲鵬 題.jpg




中国絵画で有名なクリーブランド美術館のコレクションの中でも、特に好きなのが
この
丁雲鵬(1547-c. 1621)  玄扈出雲天都暁日図  1614年
http://www.clevelandart.org/art/1965.28
である。


212.7 x 55.4 cmというかなり大きい絵なんだが、これだけ観に東京国立博物館の特別展に通ったことすらあった。当時は、同類の絵を知らなかったが、数年前の台北國立故宮博物院の特別展では似たものも出ていたようだ。

この画題の「玄扈出雲天都暁日」ってのは絵の右上にはっきり書いてある(右に拡大イメージ)ので、適当に画題を、後であてたものではなく画家自身がつけたものだ。

  しかし、玄扈って何?、天都って何、丁雲鵬は安徽省の名勝:黄山をまさに1614年ごろに探訪しているらしいので、「天都」とはこの黄山の中の一峯である「天都峰」であろう。天都峰に朝日がでる様ということらしい。ただ、「玄扈」がわからない、黄山の地誌を読んでもそういうものはないので、これは実際の地名ではなく、修辞なのではないかと思う。黄山は黄帝が修行をした山だといわれている。山海経 中山経によると(下イメージ)黄帝がいるところの山や河が
 「玄扈の山」「玄扈の水」といわれている、勿論、山海経が示す山は洛陽の西、陜西省あたりの山のことだが、ここは修辞で、安徽省の黄山の谷を黄帝つながりで、「玄扈」と呼んだのではないか??と推論している。
山海経5中山 (2).JPG山海経5中山 (1).JPG


posted by 山科玲児 at 14:59| Comment(0) | 日記

双拘 小白雲堂はもともと存在しない

白雲堂.JPG白雲堂 小.JPG


 山東省の大基山には、北魏の鄭道昭(ACE455-516)の磨崖刻石があるが、鄭道昭の書なのかはよくわからない古い刻字もある。
  そのなかで、双拘 白雲堂という大きな刻字もある(左)。 とても大きな字である。籠字に文字を彫ったもので、上の拓本の上部に30cmものさしをおいてあるから比較して欲しい。もとは一行に彫ってあるが拓本を切り取って貼ってあるので二行になっている。


実はこれよりかなり小さな刻字の拓本があって「双拘 小白雲堂」とか「双拘 白雲堂 (小)」とか呼ばれているものがある(右イメージ)。全体で34x17cmぐらいらしい。どうもこれは19世紀末にライ州南関の劉洪儒という人がもとの大きな字をレンガの上に縮小して刻して拓本を採って売ったものらしい。「拓本は日本人が多くもっている」と下の文献139Pに書いてある。

  この山に旅行した書家や書道愛好家が、「『双拘 小白雲堂』の刻字はどこにあるのか」とガイドに尋ねて要領をえなかったという記録を、、2つ以上読んだものだが、
もともとなかったのだ。ないものはみせようがない。ライ州にある偽物ですよ、、とは言えないわな。。。

REF:山東石刻芸術博物館・中国書法家協会山東分室, 雲峯刻石調査与研究,斉魯書社,済南,1992


posted by 山科玲児 at 09:14| Comment(0) | 日記

2017年04月29日

ジョゼフ=ヴァン=デア=ヴェーケンの動画

Van der Veken ss.jpg


2015年07月05日に
ゲントの祭壇画の盗まれた一面の模写(現在もはめ込まれている)を制作した模写画家:修復家・贋作者であったJoseph Van der Veken ジョゼフ=ヴァン=デア=ヴェーケンのことを書いたが、
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/148891522.html

彼についての研究機関制作の動画があった。これは、音なしで、字幕とイメージだけのものだが、初めてみるものも多く、興味深い。

いやあ、うまいものだなあ。素描も上手い。
Joseph  van  der Veken
https://youtu.be/jTy3jfm16JQ

 
ちなみにイメージはジョゼフ=ヴァン=デア=ヴェーケンのオリジナルというか模倣作というものである。高さ約51cm。
15世紀の絵として売れば贋作、ジョゼフ=ヴァン=デア=ヴェーケンの作品として売れば20世紀のオリジナル:15世紀の様式を追慕した復古趣味の作品である。

posted by 山科玲児 at 10:19| Comment(0) | 日記

2017年04月28日

米上院議員がホワイトハウスで秘密会議

日本のマスコミは無視しているが、重要な会議だ。
百人の上院議員がホワイトハウスに招かれて「秘密会議」で大統領他内閣と北朝鮮問題を話し合った。
RARE = 極めて異例なもので、ヤルタ会議などと同じ、、

これで、決まったといえるだろう。


posted by 山科玲児 at 20:11| Comment(0) | 日記

ヒエロニムス=ボス作のバベルの塔

Bosch 2001 Boymans SS.JPG


2017年5月号(04月25日発売) 芸術新潮は、
ボイマンス 「バベルの塔」展 特集だ。
http://www.fujisan.co.jp/product/692/?gclid=CJKiqPbVxdMCFZArvQodTjMP7Q
そのなかの記事に、

 偉大なる建設のヴィジョンと神の怒り
 「バベルの塔」のパラドックス
 文 森洋子

という優れた文章があり、熟読したら、ちょっと気になったところがあった。

ハプスブルグのスペイン王:フィリペ2世のコレクションに、「ヒエロニムス ボス」のバベルの塔があったというのだ。
  スペイン王室コレクションの文書の所蔵目録・台帳は、かなりよく残っていて、研究論文もあるので、
確認は難しくない。
Pilar Silva Maroto, Bosch  in Spain On the Works recorded in royal inventories
Paul Vandenbroeck, The Spanish inventries reales and Hieronymus Bosch
という2つの英語論文が,2001年秋のボイマンスでのボス展の際に出版された
Hieronymus Bosch New Insights into His Life and Work, 2000, Luiden, Rotterdam (イメージ)
に入っている。ここでは、この件については、より詳細なファンデンブローク論文による。
  それによると、1614年(フェリペ2世死後16年)の王室所蔵目録に、「王妃(マルガレーテ・フォン・エスターライヒ(ただし、1614年には既に死去していて不在) 」の部屋の所蔵品として、あげてある。
英語からの重訳である(旅行会話程度もあやしいので、17世紀のスペイン語はわからない)が、ざっと訳してみた。

 >もうひとつの油彩のキャンバス画があり、ヒエロニムス ボスの絵のコピーである。バベルの塔と呼ばれている。金と銀の額縁に入っている。

 また同じ目録の付録に、

>もうひとつヒエロニムス=ボスのバベルの塔の絵があり、たいへん古い。額縁つき。


 また、ファンデンブロークによると
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/176941419.html
で紹介した女性
ドンナ メンシャのところにも「バベルの塔」があったそうだ。ファンデンブロークは、ここで、「従来は細密画にしかなかった【バベルの塔】という画題をタブローにもちこんだのはボスだ」という面白い主張をしている。 ボス−>ブリューゲルという様式図像伝承はブリューゲルの雇い主&義父であったヒエロニムス=コックを介してかなりあったと思うので、この新説はかなりよさそうだ。


  これらの記録をみると、どうもこのスペイン王室にあった「バベルの塔」はそう良いものではなかったのではないか。というのも、まず「コピー」であるのが明らかなものである。そしてキャンバス画である。実はこの王室目録には「キャンバス画のボス」てのが相当多いのだが、現在、キャンバス画のボスは1点も残っていない。不思議なことである。どうもタペストリー代わりにキャンバスに大きくボス風の絵を描いたものがかなりあって、粗略に扱われて摩耗消滅してしまったのではないか?

   エスコリアルにいたホセ  シグエンサ神父の記録やフェリペ=デ=ゲバラの記録も英訳で読むことが出来る。
James Snyder(editor). Bosch in Perspective, 1973, Prentice Hall, USA 
に収録してある。この本はなかなか貴重で1899年にCarl Justiが刊行した19世紀末でのスペインでのボス作品調査見聞エッセイまで英訳されている(もとはドイツ語)。現在でも安い古書(10ドル以下)なのでボス研究やってる人は買っておいたほうが良いと思っている。

ところが、これらの記録には、「バベルの塔」はない。あまり重要視されていなかったようだ。

   ただ、ボスが「バベルの塔」を描いたということは大いにありうることだろうと思う。現代の画家が想像して復元してみたら、さぞかし面白いだろう。大友克洋さん、やってみませんか。


posted by 山科玲児 at 08:20| Comment(0) | 日記

2017年04月27日

【訂正あり】どっさりあるバベルの塔

babel0s_siena.jpgBabel Louvre Valckenborgh.JPG



ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
        公式サイト http://babel2017.jp/
   2017年4月18日(火)〜7月2日(日)東京都美術館
     http://www.tobikan.jp/exhibition/h29_babel.html
   2017年7月18日(火)〜10月15日(日)国立国際美術館
で、出ているバベルの塔の絵ですが、ブリューゲルの2点のみ、それもボイマンスのほうでなくてウイーンの1点だけがクローズアップされてます。 それ以外にはないかのような印象操作やってんじゃないの?とかんぐりたくなるほどです。日本にいるとそういう視野狭窄に陥りがちですが、欧州の美術館に行くと結構あります。

左のイメージはイタリアのシエナのピナコテークにある結構大きな絵で、画家の名前はわからないのですが立派なものです。イタリアにフランドル派の画のコレクションが結構多いのは不思議ですね。右のはパリのルーブルに展示してあるLucas van Valckenborchの作品です。


Wikimediaでみると、まあ、あるはあるは、ゾロゾロあって、十把一絡げで売っているかのよう。勿論これ以外の絵も多いでしょうが、日本にも1点ぐらい欲しいですね。
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Tower_of_Babel_in_paintings

 バベルの塔だけで、20点ぐらい集めて特別展できるんじゃないか?と思うくらいです。

  ただ、年代的にみると、このタイプのバベルの塔の絵は、やはりブリューゲルが一番古いようです。【訂正 芸術新潮5月号の特集によると、それより古い1540年代の版画があるようです。スコーレルの作品の場合は真贋・年代の問題がありますから議論の余地がありますが、版画はより確度が高い  またボイマンスのほうの絵のほうが影響は大きかったようですね。】 先駆者であり創造者であるという感じはしております。ブリューゲルの没年がはっきりしてますからそれより新しくはなりようはないんですね。そうするとブリューゲルの絵が評価されたんで他の画家も「売れる」とみて多量制作したのか、うちの家にもあんな絵が欲しいということで注文する人が多かったのか、まあそういうことでしょうか。ちなみに教会むけの絵じゃなかったんじゃないかと思います。

ところで、ルーブルのほうの絵を描いた
Lucas van Valckenborch  (Leuven, c. 1535 ?ーー Frankfurt am Main, 2 February 1597)
は、一昨年年のBunkamura
ウイーン美術史美術館 展で

Lucas van Valckenborch
高炉と盗賊のある山岳風景 1584ごろ
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lucas_van_Valckenborch_005.jpg
てのがでてました。

  こういうテクノロジー、工場、鉱山的な絵画ってのが当時結構流行し、バベルの塔も「神話」というよりテクノロジー、建築構想を誇示する絵画、SF絵画の一種という側面もあったかもしれませんね。

 

posted by 山科玲児 at 05:53| Comment(0) | 日記

2017年04月26日

掛け軸や桐箱の取り扱い方



 掛け軸や折り本、桐箱の取り扱い方には、汚さないように、痛めないようにしかも美しく取り扱うためのやり方があり、作法というのは形式的なものではなく、実用的なものです。

大学でも特別講座で是非教えるべき、お嬢さんお坊ちゃん学校では是非講義すべきだと思います。
幸い、動画でもありますので、観て、文化財を傷つけないような扱い方を会得してくださいね。

掛け軸の取り扱い方、かけ方
https://www.youtube.com/watch?v=h0KnIdZHKtc

posted by 山科玲児 at 08:37| Comment(0) | 日記

エマヌエル  バッハ

カール=フィリップ=エマヌエル  バッハは有名な ヨハン  セバスチャン  バッハの三男で、フリードリッヒ大王に仕え、後年はハンブルグで活躍した人である。

生誕300年ということで2014年には結構CD出たらしく、専門サイトまである


正直言って、昔は、バロック時代の鍵盤楽器 とくにバッハの鍵盤音楽の演奏法を研究するために
エマヌエル バッハの本「クラヴィーア奏法の真の技法に関する試論」が注目されていただけだったという、目立たない位置にあった人だ。

しかし、この本の影響力は広大で、なんとベートーヴェンのピアノの授業は、このエマヌエルの本を教科書にしていたという。チェルニーが証言しているそうだ。

最近は、初期ピアノの復興のせいもあり、だいぶ注目されていて、有線放送などでもでているようである。

フルートを愛好したフリードリッヒ大王のために作ったフルート協奏曲を偶然 有線で聴いて悪くないと思ったので、書き留めておきたい。

CPE BACH  フルート協奏曲 変ロ長調 Wq.167/H.435
https://www.youtube.com/watch?v=mg-igA3LP2o
https://www.youtube.com/watch?v=3h-7CwaxzYg
posted by 山科玲児 at 06:58| Comment(0) | 日記

2017年04月25日

繰り返す


 もし、歴史は繰り返すとしたら、マリーヌ=ルペンが大統領になることになるけれど、、

仏大統領、マクロン氏支持=ルペン氏は「国家の危機」―大統領選
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170424-00000116-jij-eurp

オバマ氏、クリントン氏支持表明 「誰より大統領にふさわしい」
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5295.php


マスコミがルペンを叩きまくっている
マスコミがトランプを叩きまくっている(いた)



暴漢がルペンの演壇に突撃した
https://jp.sputniknews.com/politics/201704183550734/

暴漢がトランプの演説会場に突撃した
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110600039&g=int


トランプの娘イヴァンカは優秀な補佐役 娘婿クシュナーも辣腕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97

おもわず、はあぁぁぁ なにこれ、、演出家が同じなのか、脚本が同じなのか、、



posted by 山科玲児 at 08:45| Comment(0) | 日記