2018年07月03日

アルテ・ピナコテーク 改修  完了


ミュンヘンのアルテ・ピナコテークの建物設備リニューアルが終わったようである。
>>03 July on, all parts of the gallery will be fully accessible again
7月3日から全ギャラリーが再オープン予定

予定というのが気になるところだが、まあラテン系のところじゃないから、そう変わらないだろう。

展覧する壁をホワイトキューブにする本家本元のドイツだから、
やはりホワイトキューブになっているわけであるが、まあこれは本家本元だし、しょうがないのだろう。
また、そのうち流行も変わるであろう。  つまらない流行だが破壊はしていないだろうし。。

いずれにしても、ロヒールやリッピ、ルーベンス
の名品のある美術館なのだから、部分閉鎖で観賞できないという悲惨なことは今後は避けられるだろう。

私としては、ロヒール  コルンバ祭壇画と リッピ「受胎告知」、傳ヒエロニムス・ボス「最後の審判  断片」 ぐらいあれば上々かな。。


入館料が4ユーロって、かなり安いと思う。ただ、これは改修中の「ごめんなさい」料金で、フルオープンにしたら、また値上げするんじゃないかな。

ちょっとおまけというかお得なのは
フェルメールの「青衣の女」がアムステルダムからミュンヘンに貸し出されていることである。

なお、10月18日から、フィレンチェ美術(主に絵画、ほか彫刻・工芸など)の特別展(120点!)をやるそうなので、そちらがいいかもしれないね。ワシントンからも借りるみたいです。。
ジョットからレオナルドまで (ということはポントルモなんかはないのか? )

シカゴ大学の情報
によると、65点ぐらいが借り物で、55点ぐらいがアルテ・ピナコテークの分だそうです。
なんかシカゴに巡回しそうな気もしますね。日本にはこないのかな。。


posted by 山科玲児 at 08:27| Comment(0) | 日記

2018年07月02日

建築物を収集する

Cloisters St Guihem.JPG

米国の美術館のある傾向として、建築物の一部  内装全部をそっくり 欧州などからもってきて米で再構成して展示するというのがあるようです。

メトロポリタン美術館 分館 クロイスターズ(イメージ)で、初めて知り、メトロポリタン美術館本館に エジプトのデンデラ神殿をそっくり移していたことを更に知ったとき、米国らしい強引なやりかたに、反発を感じたものですが、これは、メトロポリタンだけの癖ではないようです。

2018年06月29日
テーマで見る世界の名画 第9巻『神話と物語』
で触れた
米国東海岸マサチューセッツ州のウォーチェスター美術館ですが、南西フランスの修道院の一部をそっくり移築してました。
Worcester Art Museum - Chapter House

 フロリダのリングリング美術館には、イタリア Asoloの城館にあった18世紀の劇場がそっくりうつされています。
Historic Asolo Theater  Ringling Museum

 なんか、こういうのは、かなりそらおそろしい感じがします。

ベルリンのペルガモン博物館にも、その傾向がありました。米国にはドイツ系の人が多かったから、
ドイツ趣味なんですかね。

  日本にも明治村なんかありますが、あれは取り壊しを避けて移築したというものですからね。

 日本の例では、茶室なんかの移築・売買はあるようです。また、高級料亭(福田屋)に古民家を移築したという例もあるようですね。
 米国の例に少し近いのは横浜三渓園で、畿内の古建築を移築しています。


posted by 山科玲児 at 08:12| Comment(0) | 日記

2018年07月01日

ペルガモン博物館の改修 閉鎖

ペルガモン博物館PERGAMON MUSEM.JPG



2018年06月29日
テーマで見る世界の名画 第9巻『神話と物語』

で、触れたベルリンのペルガモン博物館(イメージは、ベルリンの博物館の日本語版図録)ですが、、
2019年まで、ギガントマキアの大彫刻ルームは改修中で閉鎖、
観賞できないようです。。

ただ、博物館全体が閉鎖してるんじゃなくて部分閉鎖です。順次閉鎖して、2025年ぐらいまでこれをやる予定だそうです。つまり他のパート(イシュタル門など)の閉鎖があるかもしれないということですね。

ギガントマキアの大彫刻ルーム





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間違ってた 自画像

Selfportrait  Michaelina  Wautier.jpg
女性画家の自画像というのでは、

東京上野の西洋美術館にある  ガブリエル・カペの自画像を憶えている人も多いと思う。また、ウフィッチのル・ブランの自画像も可憐である。

現在、アントワープのMASで開催されている 
女性画家ミカエリナ・ワウティエ Michaelina Wautier 特別展では、画家の自画像も展覧されているようである。 6月1日〜2018年9月2日
https://www.mas.be/en/michaelina   (MASのサイト)
 あまり知らない画家なので、
Michaelina Wautier(1617–1689)の英文wikiをあげておく。
ベルギーのモン生まれで、ブラッセルで活躍した人のようである。

この自画像(イメージ)

実は、最近まで、イタリアの女性画家 アルテミジア・ジェンティレスキの自画像と間違えられていたというから、ひどい話である。1986年 マーストリヒトで売りに出されたときは、Abraham van den  Tempel 作のAnna Maria von Schumanの肖像だとされていた。こっちのほうが、まだ顔が似てる。。

  個人蔵で、あまり多くの人が観なかったことと、アルテミジア・ジェンティレスキのほうが有名だったので、有名画家の作品にしたいという画商や蒐集家の意向のためかもしれない。 こういう間違いは、結構多いのだろう。

ミカエリナ・ワウティエの作品には縦3m 横4m近いという大きなもの::バッカスの勝利(295 x 378 cm)もあるようだが、個性があるのは、「表情のある、感情を感じさせる」肖像画ではないかと思う。。

MASの展覧会の詳細は、パンフが公開されている
posted by 山科玲児 at 08:58| Comment(0) | 日記

修復前の秘儀荘壁画

CasaMisteri Pompeii.jpg

2018年06月30日秘儀荘壁画の修復

で言及した、修理前の壁画イメージであるが、かなり細部をみることのできる

色合わせも良い拡大イメージを提供します。


Source:: Forma e Colore  5 La Pittura Pompeiana , Sadea Editori, Firenze, 1965


posted by 山科玲児 at 08:01| Comment(0) | 日記

2018年06月30日

秘儀荘壁画の修復

pompei villa misteri.JPG


ポンペイの古代ローマ壁画  秘儀荘壁画は、2015年3月に修理完成

公開したそうです。

(イタリア語ですが、修理の前後比較画像があるので、、)

きれいになっていますが、なんかノッペリした感じもありますね。

Wikimediaの画像はほとんど修理前のものでしょう。。

ミケランジェロ シスチナ壁画修理の結果も賛否両論でしたが、年月が経っておちついたのか、目が慣れてきたのか、議論はなくなりました。

これについても、賛否の議論はあるでしょうね。

修理以前の厳かな感じは実は汚れやヒビ・剥落のせいだったのか??いや修理のときよけいなことをしたのか?
とか、、議論があるかもしれません。。

ところで、これの陶板での迫真の再現レプリカが鳴門の
大塚国際美術館につくってあるんですが、とてもよくできていると思います。
ただ、こちらは修理前のレプリカなんですよね。なんか複雑な感じもします。


イメージは
Vintage POMPEI 1967 Souvenir Postcard Booklet Set of 20 Kodak Ektachrome Photos
続きを読む
posted by 山科玲児 at 09:35| Comment(0) | 日記

2018年06月29日

テーマで見る世界の名画 第9巻『神話と物語』



ハーゲンに忠告するドナウのニンフたち.JPG



ARTGALLERY アートギャラリー テーマで見る世界の名画 全 10巻 - 集英社
の第9巻『神話と物語』を読みました。

  なんか、前半、似たような群像構図の絵が多かったように思います。好きな絵画・良い絵画を出すのでなくて、有名な神話エピソードを全部あげようとして、そういう傾向になっているんじゃないかと邪推してます。有名なエピソードでも良い絵がないものもあるから、無理しなくてもいいのにな、と思ったものでした。また、ヴィーナスの巻やヌードの巻と重複すると不味いということもあるでしょうね。

  記憶に残ったのは、ピエロ・ダ・コシモの「蜂蜜の発見」が  ウォーチェスター美術館にあるということですかね。 ロンドン・ナショナルギャラリーかな?と思っていたので意外でした。ウォーチェスターというから英国かな?と思ったら、今日調べたら 米国東海岸マサチューセッツ州のウォーチェスターでした。
http://www.worcesterart.org/collection/European/1937.76.html  (ウォーチェスター美術館のサイト)
このウォーチェスター美術館 いろいろ突っ込みどころがあるので、またとりあげるかもしれません。

  もうひとつ、印象に残ったのは、マントヴァのジュリオ・ロマーノの「巨人たちの戦い」です。それも悪い方に。 こうして良いカラーでみるとあまりたいしたことないな。 実物は大きいので感嘆するのかもしれませんが、この本で見る限り、なんかカリカチュア風です。 澁澤龍彦氏も「(モノクロ)図版でみていたほうがよかった」という意味深のコメントしてました。「巨人たちの戦い」(ギガントマキア)では、ベルリンのペルガモン美術館のほうが良いようですね。ペルガモンのほうは彫刻で絵画ではありませんが、、ジュリオ・ロマーノ自身はもっと良い作品があると思いますし評価すべき人でしょうが、、この作品は過大評価だな。

  神話についての古代の発掘絵画では、太りすぎのポンペイの絵なんかより、最古であり刺激的なマケドニア王族墓のペルセポネーの略奪  をまずあげるべきじゃないか? と疑問に思いました。
これは、
2015年に古代ギリシャのルーベンス として、当方が取り上げた墓室壁画です


  ポンペイなら秘儀荘ですが、こちらは、なぜか全10巻を通してとりあげてなかったようで不思議に思っております。私が見落としたのかもしれません。

 後半、ヘンリー・フュスリ については、チューリッヒのクンストハウスにあるイメージの「ハーゲンに忠告するドナウのニンフたち(上イメージ)」のほうが劇的でよかったんじゃないかなあ、と思います。また神曲の挿絵としてジョバンニ・パオロを出してますが、ボッテチェリのモノクロ素描ほうがよかったんじゃないかなあ、とも思いました。ただ彩色した挿絵はそれほどよくはないのでこの辺で避けたのかな?
 バーン・ジョーンズの物語絵画なら、画家自身が一番執着した聖杯物語の一連の作品のなかで選ぶと「ランスロットの夢」(下イメージ  サウザンプトン美術館)のほうがよかった。

  解説、エッセイが末尾にありますが、姜氏の文章は、私には意味不明でした。




ランスロットの夢IMG_7097.JPG



posted by 山科玲児 at 09:52| Comment(0) | 日記

冷蔵庫の氷

氷塊 2018june ss.JPG


冷蔵庫に貼り付いた氷をとらないとまずくなったので、一時的にOFFにして、氷をとったんだが、なんか凄い大きな氷塊になってました。この氷、最初はなかなか溶けないし、割ることも困難でした。

氷塊ってそうとう丈夫なんだなあ。一旦、氷塊になってしまったらなかなか壊せない
氷河や全球凍結なんか怖ろしいですねえ、、

氷塊を凶器にした密室殺人事件小説もなんかあったようですが、これは確かに凶器になるな、、と思いました。


タグ: 冷蔵庫 氷塊
posted by 山科玲児 at 07:09| Comment(0) | 日記

2018年06月28日

フィレンツェにはうまいものがない

フィレンチェfirenze  centrum.JPG__
Firenze クリーニング屋 2006.JPG

澁澤龍彦 1970年10月30日の  イタリア旅行日記に、
  
「フィレンツェにはうまいものがない。」と書いてありました。
澁澤龍彦 氏にとっては、ローマやボローニャ、シエナなどのほうが食事はおいしく感じたようです。
澁澤龍彦 氏は、ご夫婦での旅行で、しかもイタリア現地で活動している日本人アーティストや学者、評論家(塩野七生氏、豊福氏、小川氏、など)の案内やアドヴァイスを受けて食事していたようなので、フィレンチェでも、そう変なレストランにいったわけではないのでしょうけれど、好みには合わなかったみたいですね。

1992年、エノテーカ・ピンキオーリが東京進出(銀座店は2010年閉店)したころから、フィレンチェの美食ということがクローズアップされ、宣伝もされておりました。それは現在のマスコミや旅行ガイドでもそうでないかと思います。したがって、澁澤龍彦氏の言葉は独善・放言・まとはずれとしか感じられないところもあるのですが、イタリア旅行の経験から、当方にはなんとなく同意したくなるところがあります。

当方も、イタリアでは、シエナのラザーニャやチーズ、ボローニャのラザーニャ、アスコリのビステッカやパンなど記憶し続けているんですが、フィレンチェで感激するほどの料理は食べた記憶はないのですね。多少は下調べしてレストランを選んでいったつもりなんですが、そうでした。

 ただ、フランス語でいうcharcuterieハム、ソーセージを売ってる店(サルメリアsalumeria)に併設された小さなビストロが一番よかったな。イカいり空豆スープは絶品だったし。ここは、なんと通りがかりにパニーニ食べたら美味しかったのでみつけたとこで結局三回もいきました。
Via San Zanobi 126Rにあった Ristoro In Vinolio というとこなんですが、今は なくなっているようです。残念ですね。
実は、澁澤龍彦 氏も これも、今はなくなっている  Pensione Quisisana e Pontevecchio  のレストランで食べたら意外に美味だったそうです。なんか美味なレストランからなくなるとは。。ここは、
ウフィッティで爆弾テロがあったとき被害をうけて、今は Hotel Degli Orafiになっているそうです。
    
イタリア とくにフィレンチェひいきの人からのコメントを期待したいところです。。

イメージはフィレンチェの街角。。

ref 澁澤龍彦   イタリアの夢魔。ランティエ叢書、角川春樹事務所、1998

posted by 山科玲児 at 10:38| Comment(4) | 日記

中華人民共和国の民法

ハンムラビ法典ss.jpg

東方書店の宣伝雑誌「東方」を読んだら、
中華人民共和国が民法典を整備中という記事があった。2017年に成立したと、日本の法務省のサイトの情報にもあったようだ。

驚いたことに、いや驚く方が間違いなのかもしれないが、建国69年の中華人民共和国に、体系的な民法がなかったのだ。もちろん個別の法律:契約法とか相続法とかは数十あるんだそうで、それで運用しているということのようである。

これでは、中国進出企業がひどいめにあうのも無理はない。

以前、中国の伝統的な法律は、成文法としては刑法はあるが民法はない、ということを聞きかじっていた。 ただ竹簡の秦律にも民法のカテゴリーに入るものがあるようなので、必ずしもそうとはいえないようだが、そういう傾向はあるのだろう。 一部の民法は儒教の「禮」が代替していたかもしれない。 民間の取引、相続などは、慣習でやっていたのだろうか。 中国の家族の家産相続は均等分割だということを,ず-うと昔きいたことがあるが、それも成文法になったのは新しいことかもしれない。

 ただ、専制君主国家・官僚独裁国家だから民法が発達しないというわけでもないようだ。紀元前1750年ごろというから3700年以上も前のハンムラビ法典(イメージ)を読むと、民法・刑法が入り交じっているが、半ばは民法である。ローマ帝政・東ローマ時代は、ローマ法が大成され、民法も含んでいた。ただ、これは共和制ローマの時代、弁論術が学ばれ、弁護士が名士であった時代に積み上げられたものが、のちに大集成されたわけだから、そういう背景もあるかもしれない。

実は、この 民法作成について、日本の法務省も協力しているらしい。どこまでお人好しなのか、まあなんか毒を埋め込むようなことやってるんだったら日本の役人として仕事してると思うんだが、そうじゃないんだろうなあ。中国の法律を日本政府が作っているって知っている中国人がどれだけいるだろうか??

>これまでに,2017年に中国で成立した民法総則の起草にあたり,日本の知見が提供されたほか,現在中国で編纂中の民法典分則(物権法,債権法等)についても,日本での研修を実施するなどして,支援を行っています。

posted by 山科玲児 at 08:06| Comment(0) | 日記